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なかなおり ページ24

「なぁ、そろそろ機嫌直してくれよ〜」

いつのまにか軽音部室に拉致られて、どれくらいたっただろうか。
昼休み終了のチャイムが鳴っても、零さんは私を返してはくれなかった。
ねぇ、次一般教養じゃなくてアイドルの専門知識……しかも椚先生の授業なんですけど……。

絶対に顔をあわせないように下を向いている。
二人っきりで顔あわせたら、恋する乙女みたいな顔になってしまうだろう。いや、恋してるんだけど。

「っ、こっち見ろ!」

なかなか顔をあげない私にしびれを切らしたのか、零さんは私の頬を掴んでぐいっと、上を向かされる。
まぁそれは、零さんのきれいな瞳と目があってしまうわけで。

『〜〜〜〜っ』

ぜったい私、耳まで真っ赤だ。恥ずかしくなってぎゅぅっとスカートを握りしめる。これが私のできる、精一杯の抵抗。

「で、何で俺のこと避けてるの?」

まぁ、理由は何となくわかってるけど、なんて言う零さん。

『はず、かしいです……』

「知ってる」

『零さん、その、この前、零さんが……すごくかっこよくて…いつもかっこいいんですけど、あんなに近くで零さんを感じられて、何て言うか、その…………』

あれ?零さんが赤くなっていくぞ?効果音をつけるならポ ポ ポ ポ ポッという感じ。

「あ〜〜、俺の彼女がかわいい。」

顔を腕で隠しているけど、零さん。あなた耳まで真っ赤ですからね。

「仲直りしねーか?避けられるのは、メンタル的に、死にそう……」

凛月に避けられるよりもしんどいんじゃよ〜、なんてそんなこと言われましても。

『いいですよ。仲直り。私も零さんがいなくて寂しかったから。』

ふわり、と零さんの香りに包まれて。うわ、いきなり、抱きつかれた。とか思っていると、零さんが「血が飲みたい」って、本物の吸血鬼みたいなことを言ってくる。

あれ、あなた血は飲めない吸血鬼設定じゃありませんでした?私の血はオーケーなんですか?
私の血が大好きなことは知っているけれど。

『……今日だけ、ですからね。』

満足そうに微笑む零さん。うわぁ、イケメンだなぁ
抱きついたまま私の首筋に歯が立てられる
つぷり、と甘く痺れるような快楽と、くらり、と貧血によるめまいが私を襲った

呼びすて→←ぎこちない関係



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朔間零に寵愛されたい小春(プロフ) - りなさん» 作品をお読みいただき、ありがとうございます!嫉妬してるさくまれですね!了解しました (2018年11月29日 7時) (レス) id: 4e5255ce83 (このIDを非表示/違反報告)
りな - とっても面白いです!零さん好きなのでほんとにありがたい作品です。リクエストで嫉妬してる零さん見たいです! (2018年11月28日 23時) (レス) id: 8decc9472b (このIDを非表示/違反報告)
アルビノ猫 - 小春日和さん» すみません取り乱しました(( (2018年2月28日 17時) (レス) id: e4b19f866b (このIDを非表示/違反報告)
アルビノ猫 - 小春日和さん» 待ってますにゃあああ!!!((殴 (2018年2月27日 8時) (レス) id: e4b19f866b (このIDを非表示/違反報告)
小春日和(プロフ) - アルビノ猫さん» ねこ、猫化ですね!了解しましたー!そういえばこの前猫の日でしたね。にゃんにゃん。頑張って書かせていただきます! (2018年2月27日 8時) (レス) id: ced7647d0d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小春日和 | 作成日時:2018年2月22日 17時

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