不登校なあの子は【ツイステ】 (ページ2)

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貴方視点

『あれれ？』

はい！！無事迷子になりました！！！！(え)

いやまじでこの学校広すぎない？！夢ノ咲学院は覚えていた方が色々と動きやすかったから記憶にインプットしてたけどNRCの校内とかよく分かんないいいいい

職員室はどこだ…………？！

廊下の中央で四つん這いになって喚いていると

ふと大きな影が僕を覆った

「おい、大丈夫か？」

『！！僕のメシア…………！』

「は？？？」

緑髪の短髪で眼鏡をかけた彼は僕の言葉に眉をしかめて一瞬差し出した手を引っ込めかけた

まってそれは酷い！！声かけたなら最後まで助けて！！！

『ねぇ！職員室ってどこかな？トレイン先生に用があるんだけど』

「ああ、トレイン先生なら……

それにしても見ない顔だな？何年生だ？」

『僕？……僕は三年！三年E組のAだよ！！』

「えっ」

自分のクラスと名前を言うと、眼鏡の彼は驚いたように目を見開いた

そんなに開くとめんたま落っこちちゃうよ………？

「もしかしてユウと一緒に来た…」

そこでああなるほどね、と僕は納得した。

なぁんだ、いい子だと思ったのに根拠の無い噂を信じちゃうような子だったのか。

と、今度は僕が伸ばした手を引っ込めた。

自分を嫌ってる人間と一分一秒でも長くいたくないからね

『やっぱいいや、自分で探すよ』

「まッ……！」

最後になんか言ってたけど無視無視。

さぁて、日が暮れる前にトレイン先生を見つけないと

それで帰り際に図書館に寄ろう

・

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『ふっふふ〜ん♪』

パラ、パラ、と本を捲りながら鼻歌を口ずさむ

(へぇ、魔法ってのはこういうのにも使えるんだ。結構便利だしこれなら室内でやっても問題なさそう)

「ねぇキミ、ちょっといいかい？」

(でも世界を渡れるような魔法については記載なしか、これだけ探してもそんな魔法はどこにも書かれてないなんて…………もしや禁忌とか……？！)

「聞いてるのかい？」

(禁忌だったら国宝並の本じゃないと載ってなさそうだ。はぁ、気が遠くなってきた)

「キミ、無視はおよし！」

『日和うるさい、今忙しいから後でね』

(あっ、何だこのイタズラに使えそうな魔法は……………って、あれ？日和……………？)

『あれ日和じゃない！どちらさま？』

「ふん、やっと顔をあげたね」