｛探偵チームKZ事件ノート｝短編集

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彩side


若「最後はアーヤだな」

美「最後の残りだから
プレゼントは黒木のかぁ」

小さ箱を開けると
その中には

彩「わぁ！」

ネックレスが入っていた

銀の縁に中には緑色の宝石がはまっている

彩「綺麗…」



なんの宝石だろうかと チラッと小塚くんの方を見ると
それに気づいてくれて口を開いてくれた

小「その宝石は “ダイオプサイド”じゃない？」

黒「正解。流石だな」


小「ケイ酸塩鉱物で出来ていて，
組成はCaMgSi2O6。

主に宝石として扱われるのは
“ブラックスター・ダイオプサイド”
っていう 黒い宝石や
“クロム・ダイオプサイド”
っていう 緑色の宝石，
“ビオラン”
っていう 水色の宝石が多いんだ

それは緑だから
“クロム・ダイオプサイド”じゃないかな？」

難しい言葉をずらずらと並べていく小塚くん
若武や上杉くんは すっかり飽きて聞いていなかった



黒「ダイオプサイドの石言葉は
『道しるべ』や『信頼』。
でもアーヤに当たるんだったら
“アイオライト”の方が良かったかな？」

そう言って 黒木くんは笑った


彩「アイオライト…？」

小「黒木…」

首を傾げている私の隣で
小塚くんは 黒木くんをちょっと睨んだ

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