｛探偵チームKZ事件ノート｝短編集

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学校の帰り道，秀明まで時間があったから俺は駅に寄った


「だだいま，七夕セールをやっております…」

ここでも七夕か…
結局学校の短冊は
『幸せになれますように』と書いといた
翔太には「もっと具体的に書けば？」
って言われたけど…



？「あれ，若武？」

若「え？」

柔らかく，高い声。
俺が一番会いたい人の声だった

彩「やっぱり若武だ！何しに来たの？」

若「あ…俺は秀明まで時間があるから，ちょっと来たんだ」

彩「そうなんだ！じゃあ一緒に行こ！」

若「…おう」

なんでだ？いつもはもっと…目立つのが嫌だって言って，絶対に来ないのに



そんな事を考えながら進んでいくと
駅の広場に出た

彩「わぁ！でっかい！綺麗！」

目の前に広がるのは
いろんな色の短冊が吊るしてある大きな笹

彩「ねぇ！若武，書こう！」

そう言って走り出すアーヤ

…なんか…まじで可愛い






アーヤの短冊を見ると
『好きな人と仲良くできますように』
って書いてあった


若「アーヤ…好きな人…いるのか？」

彩「え？…うん サッカーが上手くて，リーダーシップがあって…探偵チームKZのリーダー！」

若「え？それって…」

えへへ と言って笑うアーヤ

彩「そう！わかったでしょ？」

若「…めっちゃ嬉しい！」









そのあとの2人の短冊には
『好きな人と仲良くできますように』
と書いてあったそうな







“紅い短冊”編 終わり

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