｛弱虫ペダル｝勝利の女神の奮闘記 NO.7 (ページ20)

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NOside

「「「あぁぁぁぁぁああ！！」」」

雛虎のロードのチェーンが外れたのを見て，
総北車内にも箱学車内にもうるさい声が響き渡った

IN箱学車内＿＿

玉「カントクさん車止めてっ！
雛虎ちゃんがっ！雛虎ちゃんのロードがっ！」

黒「うるせー見りゃ分かる！」

雛虎よりも焦っている玉と黒田

新「なかなかアウターに引っかからないな」

真「わぁ…珍しく雛虎ちゃん動揺してますね」

冷静に分析する新開と真波

そして静かに見守る福富と泉田

真「あ，金城さんが抜かした」

真波の声に玉が顔を手で覆いながら“ひゃああ…”と声をもらす

泉田は本人(雛虎)よりもリアクションが激しい玉を横目で見てから雛虎を視界に捉えた

泉「＿！
雛虎さんの手の動きが変わりましたよ」

視線の先の雛虎は一瞬ピタリと止まってまた手を動かし始めた

新「お，直ったみたいだな」

さっきの手つきが嘘のように，流れるようにチェーンを直した雛虎

その後の行動を箱学組はゴクリと唾を飲み込んで見守っていた

IN総北車内＿＿

「金城さんはなんで止まってくれへんの！？」

こっち(総北)でも雛虎より焦っているのが1名＿

小「なっ鳴子くん！」

手「落ち着け鳴子！」

今「今は練習じゃないんだ
これはレースなんだよ！」

鳴「はっ！…すんません」

小野田と手嶋，今泉に止められ鳴子は我にかえった

田「鳴子…お前の気持ちはよく分かる」

今「だが今はレース中
あいつ(雛虎)がこのレースの為にどれだけ努力してきたか知ってるだろ」

手「チェーンが外れたくらいで止まってられちゃ雛虎はガチギレするだろ
“手加減しないで下さい，手を抜かないで下さい”ってな」

雛虎の事をよく知っている総北ならではの会話

雛虎がチェーンを直し，ロードに跨った姿を見て鳴子は口を開いた

「これは来るで…雛虎ちゃんの_!」