｛弱虫ペダル｝勝利の女神の奮闘記 NO.5 (ページ11)

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待「バーカ
わざわざ先頭まで敵を沢山連れてくわけないじゃろ
お前ら顔だけじゃなくて頭も悪いのう！」

やっぱり騙してたんだ

3日目は色々な感情がぐちゃぐちゃになる
先頭に行きたい欲望
箱学や総北，京伏に負けた嫉妬

それらの負の感情を巧みに使ってこれ程の集団を作ったんだ

そして用無しになったらまとめてポイ…か
許せない…こんなやり方…！

待「なんじゃ雛虎ちゃん
そんな顔すんなや
雛虎ちゃんだけなら連れてっても構わんのじゃ
ワシらと行くんはどうじゃ？エエ？」

私だって速く先輩のところに追いつきたい
先頭に行きたい，チームに戻りたい

けど

雛「ふざけるな
あんた達と行くんだったら…ここでリタイアした方がマシだ！！」

先頭に行けるなら他人を裏切ってもいい，捨てていいみたいなやり方のお前らにはついて行くもんか！

待「エエ…残念じゃのう
負けたら付き合うつうの忘れんでのぉ」

そう言って待宮(・・)は集団から飛び出して行った

『くそおぉぉぉ！やられた！』

『ペース上げすぎだとは思ってたんだ！』

『もう1度チャンスがあると思ってたのに！！』

緑色のジャージが見えなくなると
それまで引いていたスプリンターたちが叫び出した

状況が把握出来ていない後ろの方から“スピードが遅くなってる”とクレームがくる

あいつは…皆を混乱させて気持ちを揺らして壊す最低な奴だ

皆はまっすぐ闘おうとしているのに

それなのにあいつは…！！

前言撤回だ

鳴子くん達には“総北をよろしく”
なんて言ったけど私は今からチームに追いつく

そして…待宮を…他人に希望を持たせ，絶望に突き落とした広島を…
ギャフンと言わせてやる！！