◆-12-◆ ページ12
「はー…うわ、これも…よく描けんなぁ」
「はー」とか「ほー」とか、
絵を見てるとそんぐらいしか出てこない。
それはいつものことなんだけど。
「いやマジすげぇわこれ」
とりあえず１冊一気に見終わったとこで、
スケッチブックをパタンと閉じて隣を見た。
向こうは体育座りでずっとニコニコ俺を見てて、
「ホントうめぇのな、」
…えっとだからなにちゃんだ？
名前聞かなきゃってことをそこでやっと思い出した。
こんまま聞かなくても話はできっと思うけど、
それはやっぱ失礼かなってさ。
「んーと。俺、智ってんだけど…」
言いかけてから書くもんある？ ってジェスチャーしたら、
彼女がああって顔で昨日のノートを取り出した。
――俺、さとし。なにちゃん？
…やっぱ堂々とフルネームは書けなくて、
ゴメンて思いつつ一応名乗った。
――Aちゃんです
なにちゃん？ を読んでおかしそうに笑ってから、
彼女はいたずらっ子な目になってそう書いた。
Aちゃんか。
なんかぽい感じ。
「いーね。可愛い」
そう言ったらAちゃんはくすぐったそうに首をすくめた。
俺の書いた文字を見て、
『さ、と、し』
ってゆっくり確認してる。
そうそう、さとしです。
『さとし…さん？』
さん、じゃねぇな。
呼ばれ慣れてんのは…
「ううん。くん」
みんなそう呼ぶもんな。
大野くんとかさ。
だからそっちの方がしっくりくる。
『さとし、くん』
「はいはい」
どーもってお互い頭を下げて、
したら今さらな感じがおかしくて笑った。
なんかすげぇ楽しいんだよな。
Aちゃんの周りは、なんつうか…
空気がキラキラして楽しい感じ。
ラッキーカラー
あずきいろ
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薫子(プロフ) - りりたさん» あっ…続きを読む前にお返事しちゃいましてスミマセン。前のめりで読んでいただけたなんてホント嬉しい言葉をありがとうございます！パート２の方もぼちぼちですが進めてますのでよろしくお願いします(≧▽≦) (2013年11月29日 0時) (
レス) id: 6043de2546 (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - りりたさん» こんばんはー！ようこそいらっしゃいませ♪コメいつでもお待ちしてますので、ぜひまたいらして下さいね(´▽｀*) (2013年11月29日 0時) (レス) id: 6043de2546 (このIDを非表示/違反報告)
りりた - あれ？変になった。。すみませんm(_ _)m初めて読ませていただきました！！もう、画がリアルに見えるというか、どんどん前のめりで読んでしまいました！！続きを楽しみに待ってます！！ (2013年11月29日 0時) (レス) id: 935dd65730 (このIDを非表示/違反報告)
りりた - こんばんは(≧∀≦) (2013年11月29日 0時) (レス) id: 935dd65730 (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - ミクさん» 中２ぐらいからじわじわプレッシャーかけられません？私の時はそうだったなぁ…結局ずっと気ぃ抜けないんじゃん！ってブーブー言ってましたよ(｀з´) 素敵な小説、なんて言われると照れちゃいますけど、もうちょいペースアップしてお届けできるように頑張りますね！ (2013年6月24日 18時) (レス) id: e052895b8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫子
| 作成日時：2013年4月2日 0時
