◆-10-◆不穏な占い ページ10
あの日相談を持ちかけられた女優さんとは、
その後何度も仕事が一緒になった。
でも彼女は本当に吹っ切れたみたいな笑顔になってて、
ぎくしゃくするようなことも見事に全然なかった。
…そんなある日。
「あら、何読んでんのＪ」
「んー？」
話す声にチラッと目を上げたら、
ソファーで雑誌をめくる松潤をニノが覗き込んでた。
今日はこれから３人で雑誌の撮影。
「え、潤くん占いなんて見んの？(笑)」
「バカ、違ぇよ。
暇だったから眺めてただけ」
「へー。じゃ、俺の教えて下さいよ」
「ニノの？ えーっと…あ、これじゃね？」
「どれ？ 『目は口ほどにものを言い』…ふぅん」
「占いって種類ハンパねぇよな。
よく考えつくよ、次から次へ」
ことわざ占いだってさ。
ちょっと気になっちゃうじゃん？
読んでた雑誌をパタンと閉じて声をかけた。
「ねーねー松潤、俺は？」
「相葉くん？ えーっと…」
占いのページに目を戻した松潤の横で、
ニノがニヤニヤしながら俺を見た。
「五十歩百歩とかでいいんじゃないすか」
「はぁ？」
ふざけんなよなんでだよ。
ニノにそう言ったら、
「数字入りのやつ好きでしょっての」
「ちがっ、お前バカにすんなよ！
他にも知ってるっつうの」
「へー。じゃあほら、つらつら１０個ぐらい言ってみなさいよ」
「いいよじゃあちゃんと聞いとけよ！いっ…」
一寸先は闇って言いかけて気がついた。
こいつの言う通りまんまと数字入りじゃん。
だから慌てて今のナシ！って手を振ったのに、
「ハイいただきましたぁ」
ゲラゲラ笑いだしたニノをつかまえに行ったら、
ふざけずにちゃんと調べてくれてた松潤がぼそっと言った。
「…たず、だって」
「えっ？ ごめん、なに？」
低い声は全然聞き取れなくて思わず聞き返したら、
松潤がまっすぐ俺を見て言った。
「後悔先に立たず、だって」
わーやだ不穏！
とかって大げさに騒ぐニノの背中をどつきながら、
俺はなんとなくイヤな気持ちが胸に広がるのを感じていた。
ラッキーカラー
あずきいろ
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薫子(プロフ) - さやさん» おお、さすが！飽きられないように私も頑張らねばっ(￣◇￣;) まぁくんは青天の霹靂って感じだよね。２人の関係がこれからどうなるのか…フフフ、お楽しみに(ΦωΦ)b (2015年12月16日 21時) (
レス) id: 6043de2546 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ここまで予想通りの展開(ﾌｧﾝ歴故)…さてどうするまぁくん!! (2015年12月16日 16時) (レス) id: 022037c9da (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - ゆーかんさん» わ、嬉しい！！そんなに楽しみにしていただけてるなんて本当に励みになります(ノω；) なかなかヘビーな展開になるかもですけど、また読んで感想いただけたら嬉しいです。頑張りますねっ！！〆(｀･ω･´) (2015年12月14日 15時) (レス) id: 6043de2546 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーかん - 最近は毎日更新をチェックするくらい、毎回どうなったんだろうとかあー良かったとか思っています。ゆっくりでも、絶対見るので更新頑張ってください!!＾＾ (2015年12月14日 15時) (レス) id: c501d19c36 (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - ゆーかんさん» そんな前からずっと読んで下さってるなんて…ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ 好きと言っていただけて本当に嬉しいです！最近は前のように更新できてなくて心苦しいんですけど、こうしてコメいただけると元気でます！またいらして下さいねー♪ (2015年12月2日 7時) (レス) id: 6043de2546 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫子
| 作成日時：2015年11月22日 16時
