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「問題です。私が一目惚れをしたら離婚を選ぶでしょうか」
「選ばない」
「ファイナルアンサー？」
「ファイナルアンサー」
「グルッペンなら選ぶ？」
「答えはないのか」
本を手放し机に置いた彼はやっとこちらを向いた。問われた言葉を無視すれば気にも留めない様子で顎に手を添え沈思黙考を始めた。そんなに考えなくてもいいのに。
しばらくして私が一口貰おうとマグカップに手を伸ばすと軽く払われグルッペンの口が開かれた。
「俺も選ばないと思う」
「取られたくないからって考えるのやめて適当に答えてるでしょ」
「どうだろうな」
「じゃあ一目惚れした相手と結婚することで会社が大きくなるとしたら」
「政略結婚か」
「うん」
「結婚する」
今度は一切考えもせずに返ってくる。グルッペンは自分に好意があろうとなかろうと政略結婚ならしてしまいそうだが。
「ひっどい」
「そんなこと思ってないだろ」
「さあ？」
「どの道Aと俺は恋愛感情に動かされて結婚することは無いだろうな。都合のいい相手、それで終わり」
「夫婦になるのにね〜。グルッペンなら貰ってあげてもいいよ」
「そっくりそのまま返す」
話を区切るように飲み干された空っぽのマグカップを流しへ運んだ後、1時に出かける、とぶっきらぼうに自室へ戻って行ってしまった。また仕事かぁ。
久々にこんなに長く喋った気がするが、結婚すると決めるには短過ぎたな。実感こそ沸かないが付き合っていると実感がない時点で結婚しているという実感はもう沸かないだろう。
「行ってらっしゃい」
1時。扉越しに彼の背中へ言葉を投げる。その後聞こえたのは声ではなく扉が閉まる音だった。
「まーた独り言になっちゃったよ」
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ゆめ - リクエストのお話、書いていただいてありがとうございます！！素敵過ぎて、お話を読み終えるのが怖くてゆっくりゆっくりと読んでしまいました(笑)もう言葉にできないです、本当にありがとうございました……！ (2017年11月13日 7時) (
レス) id: fe917228cd (このIDを非表示/違反報告)
水若(プロフ) - ゆめさん» 初めましてゆめ様。お褒めの言葉をいただけて感無量です…。リクエストへの返事が遅れて申し訳ないです。教師×生徒ですね、承りました。リクエストありがとうございます！ (2017年11月9日 20時) (レス) id: d8be9b00ae (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 初めまして！いつも素敵すぎる作品を楽しんで読ませていただいております。大好きです。もしよろしければ、教師と生徒の設定でト.ント.ンさんを書いていただけないでしょうか……？これからも応援しております、更新頑張ってください。 (2017年11月7日 12時) (レス) id: fe917228cd (このIDを非表示/違反報告)
愛犬(プロフ) - 詩唄 -*utau*-さん» 詩唄様2度目のリクエストありがとうございますっ！良いです！書きます！ゾムさんですね、私も好きなので早く書けそうです。うけたまわりましたので気長にお待ちください(*´∇｀*) (2017年4月4日 13時) (レス) id: 4db743e808 (このIDを非表示/違反報告)
詩唄 -*utau*-(プロフ) - じゃあ、あっち系のお話良いですか←ゾムでお願いします、大丈夫ですかね？ (2017年4月4日 8時) (レス) id: c6da07a44b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水 | 作成日時：2017年3月16日 1時
