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6.有頂天 ページ6

『慧琉、ちゃんと書類に目を通しとけよ』

『分かってますって』


どうも私のことが心配でならないらしいコイツは、会議室を出てからも執拗にやるべき事を確認をしてくる。
心配性なハゲは将来禿げますよ?

なにいってんだ私


『坊は元気かな〜』

『坊?ああ、分家の』

『本家だよ』


たまに天然カマすのなんなの?私のプロフィール一番把握してるの貴方のはずなんですけど?


『とりあえず、日本へ向かう準備はしておけよ』

『はいはーい』


出口で別れ、会議後にしては珍しくテンションが上がりまくっている私は、通りすがりの雑魚呪霊をバカスカ祓いながら帰路に着く。

周りの目なんか気にしなーい!!



まあ何はともあれ

予定が決まったらあとは実行するだけですよね?
はい行きましょう。もう準備は済ませました。
書類は飛行機のなかで見るとして!

今から行ったらあっちは夕暮れ時かな?



「さらばイタリア!!待ってろ日本!!」



私は真っ先に空港へ向かった。

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作者名:名無しの権兵衛 | 作成日時:2020年12月28日 2時

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