┃ ページ24
・
・
・
タカ丸｢あとは委員会中のみんなと守一郎くんを待つだけだね｣
『なら私が呼んできます』
タカ丸｢ほんと？ありがとう。歓迎会のことはみんなに伝えてあるから準備が終わったって伝えてくれればすぐ分かると思うよ｣
『わかりました』
ちょうど立っていた場所の真上には去年までよく使っていた天井裏への入口が。そこへ飛び乗り外へ出た。久しぶりに通るけど蜘蛛の巣などは一切ない。忍たまたちが移動手段として使っているのだろう。
三郎｢慣れた動きだな｣
勘右衛門｢そりゃ丸三年使ってたんだから｣
⋮
『……いたいた』
活動を終えようとしていた各委員会へ次々と声をかけ、残りは守一郎本人と時間稼ぎをしてくれていた伊助のみ。二人は食堂近くを歩いていた。ナイスタイミング。
守一郎は忍たまで唯一下の方で髷を結っているから分かりやすい。
伊助｢次は、｣
守一郎｢……ねえ、あっちからいい匂いが｣
伊助｢えっ、ああ、まだそっちに行ってはダ｣
守一郎｢ワアアアアッ！……っなんだこりゃあ！！｣
大きな音に思わず顔を背けた。目を開けると食堂へ向かおうとしていた守一郎は大きな落とし穴へと落ちていた。この穴は……
伊助｢これは多分四年生の……｣
綾部｢どうも〜初めまして。この落とし穴を掘った四年い組の綾部喜八郎で〜す｣
守一郎｢四年生……｣
喜八郎が頼まれていた足止め用の落とし穴。いくら足止め用とはいえこんな食堂の近くに掘って、どうせ誰かが落ちるまで埋めないくせに。下級生が落ちたらどうするんだか。他にも掘っているなら埋めさせなくては。
綾部｢ほら掴まって。……よいしょっと｣
守一郎｢これは一体……｣
『喜八郎、準備OKだよ』
綾部｢A。そろそろだと思ったよ｣
伊助｢A先輩！｣
守一郎｢えっ、女の子、｣
｢｢伊助！｣｣
食堂の方から乱太郎としんベヱが駆けてくる。きっと各委員会が集まったから守一郎を呼びに来たんだろう。
乱太郎｢話聞いたよ、時間稼ぎご苦労さま！さ、浜守一郎さん！｣
──ガシッ
守一郎｢えっ、ウォアッ！！｣
乱太郎たちが守一郎の腕を掴み食堂へと走る。
『私たちも行こうか』
綾部｢そうだね｣
⋮
滝夜叉丸｢歓迎！｣
三木ヱ門｢浜！｣
タカ丸｢守一郎くん！｣
｢｢｢入学おめでと〜〜〜う！！！｣｣｣
パーンッと火薬委員会特製のクラッカーが鳴り響く。こんなものまで作れるのか火薬委員。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 632人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
タンシオ - 初コメ失礼します！！最後の七松くんのラッキースケベが羨ましいな、、、なんて思ったり笑怒涛の展開で見ていてとても楽しいです！！また次の更新を楽しみにしてます！！碧さんもどうかご自愛してくださいませ。 (2022年2月12日 11時) (
レス) @page47 id: 85b974bf49 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - トントンと話が進んでいくので、集中して一気に読んでしまいました。夢主ちゃんが思っていることに共感したり、ナイスツッコミ！と思ったり……。この作品に出会えて良かったです。作者さんのペースで全然構わないので、体調に気をつけて更新頑張って下さい！ (2022年1月18日 17時) (レス) @page34 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
綾部伊沙(プロフ) - 面白くて、一気に読んじゃいました。保険委員の絡みが好きです。 色々大変なんでしょうが気がお向きになりましたら、更新の方…お考えになってみてください… (2021年12月16日 19時) (レス) @page34 id: b1825981c0 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の3.5年生 - 面白くて一気読みしました…4年生の絡みが特に好きで浜くんも出てきてくれて本当に嬉しかったです…このご時世ですしお仕事もプライベートも何かと大変ではあると思います。どうかお身体に気をつけて…気が向いたらこちらの方もまた考えてみて下さい… (2021年6月24日 2時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
明花(プロフ) - お忙しい中更新ありがとうございますお疲れ様です…！！本当にこの小説が大好きなので嬉しいです！！！！ですがご無理せず、蒼葉碧さんのペースで書いてくださいね…(;_;)この小説の完結までずっと見守らせていただきますので……！！！いつもお仕事お疲れ様です(T . T) (2021年4月12日 14時) (レス) id: 8eeae89b18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年9月1日 8時
