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滝夜叉丸｢……帰らせていただきますも何も、今皆で帰ろうとしていたでは無いか｣
『うるさい。ふんっ』
滝夜叉丸｢おわっ！｣
滝夜叉丸の手から地図を奪い取り辺りを見回す。
雨で視界が悪いけど、なんとか同じように生えている木の奥に一本だけ巨木を見つけた。あれは恐らく学園からこちらへ向かってくる時にずっと見えていた木だ。ということはあの気の正反対へ向かえば学園へ着く。
『……あっちだ』
四人を顧みること無くズンズン進む。気配的に真後ろに綾部とタカ丸さん、滝夜叉丸と三木ヱ門は後方から狼狽えながらも一応着いてきているようだ。
分かれ道を通ったのは三回。
一つ目の分かれ道、一番最後に通った分かれ道は切り株のあった方。
『……右』
二つ目の分かれ道、二回目に通ったのは花が咲いていなかった方。
『……左、』
三つ目の分かれ道。一番最初に通ったのは木が倒れていない方。
『……真ん中』
進んでいくと、学園から町へ行く為の通路へと出た。ここまで来ればもう一本道だ。
タカ丸｢凄い、あっという間に元の道に着いちゃった……｣
三木ヱ門｢A、お前道を覚えていたのか？｣
滝夜叉丸｢だったら早く言えばいいものを……｣
『……別に、来る間ずっと口論してた二人と違って道の特徴を覚えていただけですけど何か？』
｢｢…………｣｣
とにかく疲れた、お腹空いた。早くご飯食べたいしお風呂にも入りたい。ユキちゃんトモミちゃんおシゲちゃんと喋りたい、可愛い女の子に囲まれたい、なにかに癒されたい、しんベヱのほっぺでもいい、ヘムヘムでもいい、おばちゃんの美味しいご飯でもいい。なんでもいいから、私に癒しを……
『……着いた』
ひたすら夢中で歩いて、気づいたら学園の門の前に着いていた。ドンドンと叩くと思ったよりすぐに戸が開いた。
小松田｢……ああっ君たち！帰りが遅いから心配してたんだよ〜！｣
『小松田さん……』
タカ丸｢道に迷っておまけに時間もわからなくなっちゃいまして。今どのくらいですか？｣
『もうみんな夕餉を食べ終えちゃったよ』
綾部｢あらま｣
あたりが暗くなってきたとは思ってたけど夜になってたとは。昼過ぎに連れ出されたんだから6時間くらいはずっと山ん中にいたんだな……そりゃ疲れるしお腹も空くはずだよ。
『……ただいま帰りました、小松田さん』
小松田｢うん、おかえりなさい！｣
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蒼葉碧(プロフ) - みむまむにさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます〜！ヽ(^0^)ノ (2020年9月23日 8時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
みむまむに(プロフ) - すごく好きです！前作から引き続きずっと楽しいです！神作をありがとうございます！！ (2020年9月22日 21時) (レス) id: c45f50d5a3 (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - そっかぁ、簪の意味分からないかぁ、、、嫌われている所か....ねっ？ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - nasiremonさん» ありがとうございます〜！´`* (2020年5月15日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - すごく面白いです！！ 伊作先輩と鉢屋がかっこいい！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年3月5日 15時
