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背後からにゅっと伸びてきた誰かの腕。反射的にペシッと叩き落とした。
｢おいおい、先輩の手を叩き落としていいと思ってんの？｣
『急に触れてくる方がどうかしてると思いますが！？』
そんなことをしてくるのはこの学園でただ一人、鉢屋三郎だけだ。驚きはしたがこの流れには慣れつつあるので既に目をぎゅっと瞑っている。なんとか至近距離であの顔面を拝まずに済んだ。
｢Aの言ってることが正論だな｣
背後の気配が離れたことを確認して目を開けた時、また別の声が聞こえてきた。
三郎｢兵助｣
勘右衛門｢お前はAちゃんにちょっかいかけすぎだよ｣
『あば…………』
ザッ、と足並み揃えて現れた私服に着替えた五年生一同。ヴッ……推しの私服……目が焼ける。かっこよさ五割増くらいに感じるの私だけかな。五年生の私服姿を一目で見られる日が来るなんて……！
去年までの終業式は誰にも気づかれないようにとさっさと帰ってしまっていたから見ることが出来なかったのだ。今
『こ、こんにちは先輩方……』
竹谷｢おう、A｣
雷蔵｢こんにちは。ごめんね、うちの三郎がいつも｣
三郎｢ぁでっ！｣
『い、いえ……あはは……』
雷蔵もずっと笑顔だから尚更……ねえ？
『えと……先輩方はご一緒に帰られるんですか？』
兵助｢ああ。俺たち一年の頃から途中までは一緒に帰ってるんだ｣
竹谷｢途中で町に寄ったりしてな｣
『へえ、楽しそうですね』
一年生の頃からだなんて、やっぱり仲良いんだなぁ。
勘右衛門｢そうだ、Aちゃんも一緒に途中までどう？｣
『いえ、お邪魔しては悪いので』
勘右衛門｢そう？別に邪魔じゃないんだけどなぁ｣
兵助｢勘右衛門、その辺にしておかないと雷蔵の拳骨落ちてくるぞ｣
勘右衛門｢うえ、それは勘弁｣
勘右衛門はべっ、と舌を出して苦い顔をした。そりゃあんな重そうな拳骨誰だって落とされたくないわ。
竹谷｢つーわけでA、またな｣
兵助｢また夏休み明けに｣
雷蔵｢体調には気をつけてね｣
『はい。先輩方もご自愛ください』
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蒼葉碧(プロフ) - みむまむにさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます〜！ヽ(^0^)ノ (2020年9月23日 8時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
みむまむに(プロフ) - すごく好きです！前作から引き続きずっと楽しいです！神作をありがとうございます！！ (2020年9月22日 21時) (レス) id: c45f50d5a3 (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - そっかぁ、簪の意味分からないかぁ、、、嫌われている所か....ねっ？ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - nasiremonさん» ありがとうございます〜！´`* (2020年5月15日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - すごく面白いです！！ 伊作先輩と鉢屋がかっこいい！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年3月5日 15時
