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滝夜叉丸｢や〜タカ丸さん、足元ぐっちゃぐちゃで歩きづらいですが大丈夫ですか〜？｣
タカ丸｢あ、うん……｣
三木ヱ門｢喜八郎、雨止まないが踏鋤のふみ子ちゃんは大丈夫か？｣
綾部｢？大丈夫だけど｣
滝・三木｢｢Aは……｣｣
『やめろ！！！気持ち悪い！！！！』
このような気持ちの悪いやり取りが始まったのは滝夜叉丸が妙な思い付きをしてすぐの事だった。
思いやる、とは言っもののそれがまあ過剰で。タカ丸さんはずっと苦笑だし綾部は話を聞いてないから意図を理解してないし。
滝夜叉丸｢気持ち悪いとはなんだ｣
三木ヱ門｢失礼じゃないか｣
二人は見当違いなことをしているのに自覚がないし。おまけに思いやる(笑)ことに気を取られて帰り道は未だ見つかりそうにない。これが帰るまで続くと思うとしんどすぎるんですが……？
雨に濡れたせいじゃなくて二人のせいで体調悪くしそう。
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『……ねえ、まだ見つかりそうにないの？』
滝夜叉丸｢う〜ん……｣
あれから一体どれくらい歩いたのか。雨のせいで太陽が見えないから今の時間すらわからない。
割と鍛えている滝夜叉丸、三木ヱ門、綾部の三人は体力的にはまだ余裕そう。一方忍術学園へ来てから一年も経っていないタカ丸さんはそろそろ限界が近いようだった。
『……タカ丸さん、大丈夫ですか？』
タカ丸｢ん〜……なんとか……？｣
いつもはキマっている髪が雨でぺちゃっとなっているせいか、より元気がないように見える。ちょっと可愛らしいなと思ったのはもちろん秘密。
そういう私もまだ歩ける気はするけども何だか気持ち悪くなってきた。いつになったら帰れるんだろう。四年生に関わるとほんとろくなことが無いな……
『……ｯくしょい！！！』
綾部｢おやまぁ、A風邪ひいちゃった？｣
『…………』
綾部｢……A？｣
『〜〜〜ッもう我慢出来ん！！！』
滝夜叉丸｢は？｣
三木ヱ門｢ん？｣
タカ丸｢え、｣
大声をあげると皆足を止めてこちらを向いた。
もう我慢できない。いつまで歩き続ければいいの。雨はやまないし濡れた服は重たいし寒いし。何よりお腹すいた。滝夜叉丸に持ってた地図を見せろと言っても｢見るのは自分で十分だ、時期に帰れる｣の一点張りだけど全ッッ然帰れる様子はないし。
『学園に帰らせていただきます』
実家に帰らせていただきます、みたいになったけど気にしない。状況的には同じなのだから。
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蒼葉碧(プロフ) - みむまむにさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます〜！ヽ(^0^)ノ (2020年9月23日 8時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
みむまむに(プロフ) - すごく好きです！前作から引き続きずっと楽しいです！神作をありがとうございます！！ (2020年9月22日 21時) (レス) id: c45f50d5a3 (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - そっかぁ、簪の意味分からないかぁ、、、嫌われている所か....ねっ？ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - nasiremonさん» ありがとうございます〜！´`* (2020年5月15日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - すごく面白いです！！ 伊作先輩と鉢屋がかっこいい！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年3月5日 15時
