┃(名前の設定が必要です↓) ページ39
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あの小物屋から移動して団子屋へ。同時に実習も大詰めです。
『助けていただいて本当にありがとうございました。私は実習用の偽名と申します』
利吉｢私は利平といいます。実習用の偽名さん、綺麗なお名前ですね｣
『ありがとうございます』
……先生、私リタイアしてもいいですか？実習用に考えておいた偽名で呼ばれただけで瀕死です。普段の利吉さんもだけど
そういや
『り、利平さんはどんなお仕事をなさってるんですか？』
私はどうなってもいい、せめて実習だけでも。この話題さえ終われば実習はクリアのはず。頑張れ、
利吉｢私は近くの城で料理番をしています｣
『お城勤め！すごい方なんですね……！』
利吉｢いえそんな、ただの弟子です。親方に拾ってもらって……実習用の偽名さんは、まだお若いようにお見受けしますが｣
『私は隣町の染物屋の娘なんです。年は十三なのでまだですが……いずれは』
利吉｢ご家業を継がれるのですね。ではそのお召し物も？｣
『はい、これは母が染めてくれて。お気に入りなんです』
利吉｢素敵です、とても似合ってる｣
『ありがとうございます』
勿論全て実習用に考えていた設定。実家は染め物屋じゃなくてただの民家だし、この小袖は買ってもらったものだ。お気に入りなのは本当だけど。
へへ、役になり切れば意外といける気がする。前もってガッチガチに設定決めておいてよかった……
利吉｢……すみません、実習用の偽名さん。そろそろ行かなくては｣
利吉さんがそう切り出したのは話し始めて何時間経った頃だったろうか。
『すみません、私ったら……お仕事でお忙しいでしょうに、長々と引き止めてしまって』
利吉｢いえ、貴女とお話出来てとても楽しかったです｣
『本日は本当にありがとうございました。お仕事、頑張ってください』
利吉｢ありがとうございます。では｣
そう言って利吉……利平さんは颯爽と歩き出した。後ろ姿まで凛々しいなぁ……
利吉｢……あ、そうだ｣
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蒼葉碧(プロフ) - みむまむにさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます〜！ヽ(^0^)ノ (2020年9月23日 8時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
みむまむに(プロフ) - すごく好きです！前作から引き続きずっと楽しいです！神作をありがとうございます！！ (2020年9月22日 21時) (レス) id: c45f50d5a3 (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - そっかぁ、簪の意味分からないかぁ、、、嫌われている所か....ねっ？ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - nasiremonさん» ありがとうございます〜！´`* (2020年5月15日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - すごく面白いです！！ 伊作先輩と鉢屋がかっこいい！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年3月5日 15時
