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『…………』
私、モブ。今五年生の部屋の前にいるの。
あれから部屋に到着したはいいものの、戸を叩けずに十分ほど経過しました。ちなみにい組の方。
本来なら授業中の時間なのに教室に居なかったから長屋まで来たわけだけど……中に居たらどうしよう。いやお礼を言いに来たのだから居た方がいいんだけど、でもモブ的には居ない方が助かるというか……
『ん〜……』
｢そんなとこでなにやってんの｣
『ビャッ！！』
きっと今私は背後にきゅうりを置かれた猫の如く飛び跳ねた。天井に頭ぶつけるかと思った。天井突き破って首から下がぶら下がるなんて事にならなくてよかったよ。
｢お〜、結構高く飛ぶね｣
『身体測定ですか！？』
｢そういうつもりじゃなかったんだけど……驚かせてごめん｣
そう言って先程まで閉じていたはずの目の前の戸から顔を出したのは、苦笑いした兵助と何やらニヤついた勘右衛門。こいつ初めて会った時からずっと笑ってる気がする。その顔を引きしめてやりたい。……そんなとこも好きなんだけどさ！！クソ！
兵助｢体調はもう大丈夫？｣
『あ、はい、おかげさまで……そのお礼を伝えようと思いまして』
兵助｢わざわざ良かったのに｣
勘右衛門｢まあまあ兵助、Aちゃんからこっちへ来てくれたんだから。こんなの最初で最後かもよ？｣
『…………』
私が同級生なら｢一言多い｣つって勘右衛門のこと殴ってた。いつか一発だけ入れたい。そんな日は来ないのだけど。
勘右衛門｢さあAちゃん、せっかく来たんだから上がっていきなよ。俺たち授業午後からなんだ。お菓子もあるし、ね？｣
『いえ、不破先輩の所へも行きたいのでお気持ちだけで』
と言ってもすぐ隣だけど。でも1度拘束されたらいつ帰してもらえるか分からないし。先輩の長屋ってだけでなんだか怖いから一刻も早く帰りたい……
勘右衛門｢その必要は無いと思うよ｣
『え？』
勘右衛門｢ん、｣
勘右衛門がちょいちょい、と私の後ろを指した。その時点で私ももう察していた。振り向けば……
雷蔵｢やあ｣
竹谷｢よ、｣
三郎｢ふあ〜……｣
『……』
音もなくいつの間にか立っている五年ろ組の三人。
何、忍たまの間ではこっそり後ろに立つ遊びでも流行ってんの！？タチ悪くない？！忍者にタチ良いも悪いもないんだけどさ！！！！！
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蒼葉碧(プロフ) - みむまむにさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます〜！ヽ(^0^)ノ (2020年9月23日 8時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
みむまむに(プロフ) - すごく好きです！前作から引き続きずっと楽しいです！神作をありがとうございます！！ (2020年9月22日 21時) (レス) id: c45f50d5a3 (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - そっかぁ、簪の意味分からないかぁ、、、嫌われている所か....ねっ？ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - nasiremonさん» ありがとうございます〜！´`* (2020年5月15日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - すごく面白いです！！ 伊作先輩と鉢屋がかっこいい！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年3月5日 15時
