┃ ページ10
・
・
・
兵助「……Aってなんで男が苦手なの?」
『かくかくしかじかといいますか……鉢屋先輩から聞いてません?』
兵助「三郎?なんで三郎?」
『以前押しかけr……戸越しにお話したことがありまして』
あっぶね、危うく口が滑るとこした。実際押しかけられたって言っても過言じゃないけどその同級生に言えたことじゃない。
それを聞いた兵助は怪訝そうな顔をした。そんな顔しても美形なんだから。
兵助「あいつそんなの一言も……」
『そうなんですか』
三郎の事だからペラペラ喋っていそうなイメージがあったんだけどなあ、特に雷蔵とか。案外口が堅いのか……まあおおよそ喋る価値のない話と思われたんだろうな。話をされれば聞くかもしれないけど誰も興味無いでしょう、
兵助「そういやこの課題。何故男女ペアでなのか結局分からないままだな」
『先生に聞き返さなかったんですか?』
兵助「……課題の内容を聞き返すことなんて今までなかったから」
『はぁ。……案外学園長のわがままだったりして』
兵助「学園長?」
『ええ。町で流行りの甘味があると噂を聞きつけるて、いつもの突然の思いつきで課題のついでに買ってきてもらおう!……みたいな』
兵助「まさか、いくら学園長でもそんなこと…………ありそう」
あの学園長なら考えそうなことだ、そう笑ってちょっとだけ緊張が解けた。話しているうちに列は進みとうとう私たちの番となる。
店主「いらっしゃいませ。どちらをお求めですか?」
兵助「すみません、ここの甘味が人気って聞いてきたんですけど」
店主「そうなんですね!ありがとうございます。当店ではこちらの羊羹をメインに販売しております」
流行りのお菓子の正体は羊羹だった。
羊羹って元は中国の食べ物だったのか。現代にあったものとはちょっと見た目が違うような……蒸してるのかな。またひとつ勉強になった。
兵助「じゃあ……八つください」
店主「ありがとうございます!今お包みしますねー」
思ったより購入するもんだから少し驚く。
それにしてもこのお店の中、甘い香りが広がっていて今にもお腹がなりそう。メインが羊羹なだけでお饅頭もお団子も色々売っている。
そういえば今日、出かけるのが不安すぎてあまり朝ごはんが喉を通らなかったから余計かもしれない。
574人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒糖さまでーす - かすてらさん、わかります自分もニヤけてます。 (2023年3月5日 23時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら - 忍たま…子ども向けアニメなのにニヤけちゃう… (2020年9月5日 12時) (レス) id: fce6735151 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 一般人Nさん» へへ、ありがとうございます。告白されたの初めてなので嬉しいです*˙˙* 雑渡さん出ます!話の順番的にもう少し後なんですがめちゃくちゃ出てくるお話があるのでそこまでお待ちいただければと思います……!> < (2020年2月24日 21時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
一般人N - 初コメ失礼します!大好きです付き合ってください!(( 個人的に雑渡さんが好きだから雑渡さん出してくれると嬉しいなぁ…なんて思ってます!できればで良いので、無視してもらっても構いません!更新楽しみにしてます、頑張ってください!! (2020年2月24日 16時) (レス) id: 3767b6257a (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - リリイさん» コメントありがとうございます!本編ではファンタジー要素を入れる予定は無いので本編終了後、番外編などで書ければと思います。素敵なアイデアありがとうございます^ω^ (2020年2月24日 8時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蒼葉碧 | 作成日時:2019年12月22日 23時