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……そんな寂しそうな目で見ないでよ。そんなかっこいいのが悪いんだ(言いがかり)。置かれた瞬間毛髪が飛び散りかねない。禿げるのにはまだ早いよ。
『……ご挨拶遅れました。くの一教室四年のAAです。先程はありがとうございました(早口)』
留三郎「おう、予算会議以来だな。俺は六年は組、用具委員会委員長の食満留三郎だ。お前のことは知ってるぞ、男嫌いの事もな」
……この後留三郎なんて言ったと思う?
最近は
なんて?
伊作の方を見れば白々しく目を逸らした。おまっ……知ってて言わなかったな???
目立たないように隠れてれば噂され、出てきたと思えばまた噂され。どうしろってんだ。
留三郎「それにしても随分距離をとるんだな」
『ズミマゼンッ!!!!』
だから軽率に近づかないで欲しい。こちとらそんないい顔に近づかれただけで死ぬデリケートな生き物(オタク)なんだい!!!オタクに優しくして!!!
留三郎「伊作にもあんな感じか?」
伊作「ここまで酷くはないけどね。まだ距離を置かれてる方だと思うよ。……僕だけ名前呼ばれてないしね」
『ほんとにすみませ…………え?』
今なんて言った?いや聞こえてたけど。伊作は若干顔が赤くなっていた。……ような気がした。
…………夢?
伊作「さ、さて、そろそろ帰ろうか」
『(誤魔化した……!)』
左近「そうですね」
乱太郎「……あっ!」
『乱太郎、どうかした?』
乱太郎「A先輩、腕から血が出てます……」
『……あれほんとだ』
痛まないから全然気づかなかった。飛んできた枝で切れちゃったのかな。
伊作「じゃあ急いで帰って手当てもしなきゃね」
留三郎「急いで帰るのもいいが気をつけろよ……」
帰りの道中留三郎がずっと気を張っていたようだけど、縁起がいいと言われるサルノコシカケのおかげか何も起こらず無事学園に着いたのだった。
留三郎の怪我も酷くはなく薬も保健室にあったもので足りたようで、夜中に「不運だぁ〜!」という叫びが聞こえることはなかった。
私はといえば伊作の発言がずっと頭を回ってなかなか眠れないのであった。
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黒糖さまでーす - かすてらさん、わかります自分もニヤけてます。 (2023年3月5日 23時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら - 忍たま…子ども向けアニメなのにニヤけちゃう… (2020年9月5日 12時) (レス) id: fce6735151 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 一般人Nさん» へへ、ありがとうございます。告白されたの初めてなので嬉しいです*˙˙* 雑渡さん出ます!話の順番的にもう少し後なんですがめちゃくちゃ出てくるお話があるのでそこまでお待ちいただければと思います……!> < (2020年2月24日 21時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
一般人N - 初コメ失礼します!大好きです付き合ってください!(( 個人的に雑渡さんが好きだから雑渡さん出してくれると嬉しいなぁ…なんて思ってます!できればで良いので、無視してもらっても構いません!更新楽しみにしてます、頑張ってください!! (2020年2月24日 16時) (レス) id: 3767b6257a (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - リリイさん» コメントありがとうございます!本編ではファンタジー要素を入れる予定は無いので本編終了後、番外編などで書ければと思います。素敵なアイデアありがとうございます^ω^ (2020年2月24日 8時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼葉碧 | 作成日時:2019年12月22日 23時