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……二人を追って走らなければよかったなって思います。
あれからしんベヱと喜三太はアニメ通り橋の滑りの出っ張りに躓き、飛び、落下。二人を受け止めて大きくしなった橋は上にいた私たち五人を空へと舞わせた。
先ず仙蔵が着地、降ってきたしんベヱと喜三太を両手でキャッチ、伊作を肩車する形でキャッチ、最後に私が伊作にキャッチされた。
仙蔵「ングッ、」
伊作「お見事!」
しんベヱ「さすが立花先輩!」
喜三太「ナイスキャッチ!」
『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!』
浮遊感、落下感、近い伊作の顔、全てに死ぬかと思った。仙蔵を少しでもサポートするどころか迷惑かけてるだけじゃん……すまん……。
というか私らを抱えられる仙蔵ってもしかしてゴリラかなんか?
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程なくして森の中。先頭を歩くしんベヱと喜三太は仲良く歌っている。並んでいる私と伊作の後ろにいる仙蔵は変わらず不機嫌オーラを醸し出している。
伊作「しんベヱ喜三太、あまり離れるなよー」
「「はあ〜い!」」
とても楽しそうでなによりである。そういえばこのあとの展開ってどうなるんだっけ……
「「うわあああああ!!!!せんぱああああああい!!!!」」
突然響く悲鳴に目線をあげれば、進行方向からこっちへ全力ダッシュしてくるしんベヱ喜三太と砂煙を上げながら突進してくる猪。
そうだ猪だ。どうなるかは知ってるからそこまで焦らないけど猪に追いかけられるのは普通に怖い。
仙蔵「なに、猪などこいつで驚かせば──」
そう言って胸元から取り出したるは得意武器の焙烙火矢。目の前であの華麗な焙烙火矢さばきが見れる!
……わけじゃなく、
伊作「いや、ここは僕に任せて!」
そう言って胸元から取り出したるはもはや相棒と言っても過言ではない何の変哲もないただの包帯。目の前であの乱定剣を見れる!
…………わけでもなく。
伊作「これで生け捕りに……あっ、」
なんだよ生け捕りって、野生児か。お前そんなキャラじゃないだろ。
伊作の包帯が仙蔵の焙烙火矢を弾いて木陰へ飛んでいく。なんて不運。しんベヱ喜三太はそのまま私たちの方へ突っ込んできて、
「「せんぱい!!」」
『ギャア!!!!!!』
二人に弾き飛ばされた私は……
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黒糖さまでーす - かすてらさん、わかります自分もニヤけてます。 (2023年3月5日 23時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら - 忍たま…子ども向けアニメなのにニヤけちゃう… (2020年9月5日 12時) (レス) id: fce6735151 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 一般人Nさん» へへ、ありがとうございます。告白されたの初めてなので嬉しいです*˙˙* 雑渡さん出ます!話の順番的にもう少し後なんですがめちゃくちゃ出てくるお話があるのでそこまでお待ちいただければと思います……!> < (2020年2月24日 21時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
一般人N - 初コメ失礼します!大好きです付き合ってください!(( 個人的に雑渡さんが好きだから雑渡さん出してくれると嬉しいなぁ…なんて思ってます!できればで良いので、無視してもらっても構いません!更新楽しみにしてます、頑張ってください!! (2020年2月24日 16時) (レス) id: 3767b6257a (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - リリイさん» コメントありがとうございます!本編ではファンタジー要素を入れる予定は無いので本編終了後、番外編などで書ければと思います。素敵なアイデアありがとうございます^ω^ (2020年2月24日 8時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼葉碧 | 作成日時:2019年12月22日 23時