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乱太郎｢"さあ"って｣

きり丸｢一体……｣

しんベヱ｢何？｣

小平太｢乱太郎、きり丸、しんベヱ。我々を見てなにかかける言葉があるだろう？"お"で始まる言葉だ｣

｢"お"で始まる言葉？……あ！｣



乱きりしんが目を合わせあいなにかに気づいたように表情を明るくする。……不思議だなぁ。どこからともなく音楽が聞こえてきた気がする。



｢｢｢おっさん おくびょう おそろしい。おあいそ おちゃめ おべんちゃら。おにもつ おばけ おちょぼぐち。 おどり おんがく おおわらい！｣｣｣

しんベヱ｢おだんご おかわり おおばんぶるまい！｣

きり丸｢おだちん おおもり おおもうけ！｣

乱太郎｢おだやか おちつく おぼろづき〜｣

｢｢｢おおあめ おもいで おにごっこ〜！｣｣｣

文次郎｢そうではない！！｣

留三郎｢お前たちわざと外してないか？｣



"お"から始まる言葉をつらつらと並べた乱きりしん。意地でもお嬢さんと呼ばれたい武闘派トリオは少々お怒りのよう。

"お"から始まる言葉って限定されてるのに各々の個性が出てる言葉を出せる乱きりしんすごいな。



文次郎｢"お"の次は"じ"のつく言葉だ！｣

乱きりしん｢｢｢"お"の次は"じ"？……あっ！おじん おじや おじゃん。おじぎ おじけづく おじゃまむし！｣｣｣

｢｢｢ダーッ｣｣｣



誘導尋問のような事をしても期待通りの答えが貰えずずっこける武闘派トリオ。そんな次々と言葉が出てくるなんて、もしかして乱きりしん、しりとり最強だったりするのかな。



伊作｢文次郎、小平太、留三郎、すね毛を剃り忘れている。一点減点｣



伊作が冷静にバツマークが書かれた札を上げる横で仙蔵が採点用紙に記載していく。こんな事しなくても結果はわかりきっているだろう、という顔だ。私もそう思う。



文次郎｢留子さあん……お前のこと"おじん"だってよ！！｣

留三郎｢おじんというのは……お前のことだろ文子さん！！｣

文次郎｢やんのか！？上等じゃねえか！！｣

留三郎｢なんだと！？｣

文次郎｢おじんは留子さんでしょ！！｣

留三郎｢いいや、そちらの方がお似合いでございますことよ！！！｣



おじん……おじさんと言われたのはどちらかと言い争う犬猿。女装してても変わらないのね。 自動的に小平太が除かれてるのが面白い。

みんな元はいいはずなのに……もったいないなぁ

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