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初めての委員会活動……別名薬草教室。知識を得るというのはなんとも楽しいもので夢中になって話を聞いている。
伊作｢ヨモギは知ってるよね。これは若いものなら干したものを煎じて飲むと腹痛などに効くし、育ったものは干して風呂に入れると腰痛に効くんだ｣
『……スイセンとは違って中からも外からも癒せるんですね』
伊作｢ああ、オマケに食べられるから大活躍だよね！｣
『ヒッ』
伊作｢？｣
ちょっと慣れたと思ったらウインク爆弾をかまされた。心臓に悪いからそんないい顔でウインクなんてしないでほしい。私のライフはもうゼロよ。
伊作｢そうだ、花で思い出したんだけど……｣
左近｢なんですか？｣
伊作｢"立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花"って言葉があるだろう？｣
左近｢はい。女性の美しい容姿や立ち振る舞いを花に例えて表現した言葉ですよね｣
伊作｢ああ。あれって実は芍薬は立って、牡丹は座って、百合は歩きながら鑑賞するのが最も美しく見えるっていうのがあるんだけどね｣
『へえ……』
伊作｢もうひとつ。腹がたって苛立っている人には芍薬の根を、下半身に血が滞って動くのも億劫な人には牡丹の根皮を、落ち着きがなく歩き回る人には百合の球根がいいっていう意味もあるんだ｣
｢｢｢｢へ〜！｣｣｣｣
『……あれ』
なんだかたくさんの声が聞こえた。左近のいた方を向くといつの間にか包帯を巻き終えた三人も伊作の話に聞き入っていた。
伊作｢数馬、そっち終わったかい？｣
数馬｢はい、二人とも上手だったのでわりとすぐに｣
伊作｢そっか、ありがとう。乱太郎、伏木蔵、えらいぞ〜｣
｢えへへ……｣
先輩に褒められて嬉しいのか、二人は花を飛ばしながら恥ずかしそうにしている。思わずいちばん近くに座っていた伏木蔵に手が伸びてしまって、頭を数回撫でた。伏木蔵は大きく目を見開いてこっちを見た固まったけどすぐ顔がふにゃりとして私の頬まで緩んでしまった。天使かな？
伊作｢あれ、もうこんな時間か。今日はここまでにしよう｣
｢はあ〜い｣
こうしてドキドキの委員会初日は幕を閉じた。私は心のどこかでこの委員会を選んで良かったなと思ったのと同時に初日から過干渉すぎでは？と自分を殴りたくなった。
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虎目石(プロフ) - とても面白いです。私もこんな素敵な作品が書けるようになりたいです。 (2022年8月9日 12時) (
レス) id: 4030c44317 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら - 忍たま！キャラの名前ちゃんとおぼえてないから見直そ…笑 (2020年9月3日 21時) (レス) id: fce6735151 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - 蒼葉碧さん» いつもニヤケながら拝見させていただいてます、応援してます〜！！ (2020年8月30日 7時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 相良さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますヽ(^0^)ノお気づきの通り、最初にこちらに投稿してそれを加筆修正したものをpixivの方に投稿しています´`* (2020年8月29日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - もしかしてpixivにも投稿されていますか！？大好きです！！！ (2020年8月29日 21時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2019年9月23日 10時
