23 モブと薬草教室 ページ24
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伊作｢さて、自己紹介も済んだことだし仕事にかかろうか。数馬、一年生と一緒に包帯を巻いてくれるかい。左近とAちゃんは僕と一緒に薬草から覚えようか｣
左近｢わかりました｣
『はい』
始まってしまった委員会活動。医務室もそんなに広いわけじゃないから距離が近くてぶっ倒れそう。
早速後ろから"包帯は〜しっかり巻いてもきつすぎず〜……"と後ろから三人が歌う包帯の歌が聴こえる。チラと見ると三人で楽しそうにしていて飛んでる花すら見える。私もあっち行きたい……
伊作｢Aちゃん？｣
『ｽﾐﾏｾﾝｯ』
伊作｢？ まずは基本的な薬草からね。まずこれは……｣
さすがに天井裏は許して貰えなかったので二人から少し離れたところで耳を傾ける。
並べられたのは主に緑色をしたいくつかの薬草。といっても全てが草ではなく根っこのようなものから花、木の実のようなものまである。
伊作｢これは見たことあるよね｣
左近｢確か……之布岐、ですよね！｣
伊作｢左近正解｣
『しぶき？』
一瞬この委員長の同室に似ていると言われていた別校の忍者のたまごを思い浮かべる。
伊作｢毒を抑えることから別名毒矯みって言われてる｣
『あっドクダミ！』
薬草の知識が一切ない私でもドクダミは知っている。日の当たらないところに生えていたイメージの白い花を咲かせるやつ。至近距離で見ると意外と匂いが強いんだよね。
飲んだことは無いけどどくだみ茶なんてのもあったな。ハトムギ玄米月見草〜でお馴染みあのお茶にも入ってたっけ。
伊作｢湿疹やかぶれに使えるし、さっき言ったように毒を抑えるから解毒剤としても使えるんだ｣
『へぇ……』
左近｢便利ですね！｣
伊作｢こっちは水仙の根だ｣
左近｢すいせんってあの水仙ですか？｣
伊作｢ああ。根を日干ししてすり潰して、小麦の粉などと混ぜ合わせたものは腫れを引かせる薬になるんだよ｣
『へえ……』
伊作｢ただ間違っても服用しちゃいけないよ。中毒を起こして最悪死んでしまうからね｣
『……薬になるのに毒でもあるんですね』
伊作｢そう。だから薬を作る時はそういうことに一番気をつけなきゃいけないし、でもそういうことを覚えて人助けができるのがいいところだと僕は思うんだ｣
そういう伊作の顔は直視出来なかったけれど目が輝いていた気がした。不運で六年連続保健委員なんだって言われているけどこの人はなるべくしてなってる気がするなぁ……。
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虎目石(プロフ) - とても面白いです。私もこんな素敵な作品が書けるようになりたいです。 (2022年8月9日 12時) (
レス) id: 4030c44317 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら - 忍たま！キャラの名前ちゃんとおぼえてないから見直そ…笑 (2020年9月3日 21時) (レス) id: fce6735151 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - 蒼葉碧さん» いつもニヤケながら拝見させていただいてます、応援してます〜！！ (2020年8月30日 7時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 相良さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますヽ(^0^)ノお気づきの通り、最初にこちらに投稿してそれを加筆修正したものをpixivの方に投稿しています´`* (2020年8月29日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - もしかしてpixivにも投稿されていますか！？大好きです！！！ (2020年8月29日 21時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2019年9月23日 10時
