21モブの委員会初日 ページ22
・
・
・
『はじめまして……くの一教室四年のAAです。……よろしくお願いします』
こんにちはモブです。ついにこの日が来てしまいました。私の胃？もちろん一朝一夕で鍛えられるわけがないので既にキリキリ言っております。つらい。
お察しの通り只今初の委員会に参加、自己紹介の真っ最中です。
｢……あのさ｣
『なんでしょうか』
｢なんで隠れてるの？｣
『…………』
そう、隠れて自己紹介をしています。
さすがに見学の時みたいに天井裏からじゃないよ。委員長が一時的に自室から連れてきている白い彼(彼女？)……コーちゃんの後ろ。
……もうお分かりだろう。私が所属することになったのは不運……失礼、保健委員会だ。
『…………歳の近い男性が、苦手でして』
ごめんなさい嘘です。こんな
｢そうか、くの一を目指すというのに大変だね。これから気をつけるよ｣
『……面目ないです』
｢改めて僕は保健委員会委員長、六年は組の善法寺伊作だ｣
『(存じております)』
コーちゃんの後ろに隠れた私、その向かい側には一列に並んだ保健委員会の面子。背の順かわいいね。
でも
｢三年は組、三反田数馬です｣
｢二年い組、川西左近です｣
｢一年ろ組、鶴町伏木蔵です〜｣
｢一年は組、猪名寺乱太郎です！｣
｢よろしくお願いします！｣と声を揃える後輩たちがとても眩しい。そっかぁ、この子達みんな後輩かぁ……こんな先輩でごめんねぇ……
伊作｢以上、保健委員会のメンバーだ。分からないことばかりで大変だろうけど頑張っていこう。よろしく、Aちゃん｣
『バッ……！？』
伊作｢？｣
な、名前を呼ばれ……？てか近っ！よろしくって手を伸ばされたはいいけど近っ！！！！
伊作｢大丈夫？｣
『ビャーッ！顔がいいんだから近づかないでください！！』
伊作｢ああ、ごめ……顔？｣
『アッ、えっと、その……美丈夫ってことです……』
伊作｢そう？初めて言われたよ。照れるなぁ……｣
『ンﾞッ……』
吐血してしまわないように手で口を覆った。
神様、私は初日から彼らが尊すぎてもう無理です。この世界に来てしまったことを神様に感謝すべきなのか恨むべきなのか……モブは分かりません……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 764人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
虎目石(プロフ) - とても面白いです。私もこんな素敵な作品が書けるようになりたいです。 (2022年8月9日 12時) (
レス) id: 4030c44317 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら - 忍たま！キャラの名前ちゃんとおぼえてないから見直そ…笑 (2020年9月3日 21時) (レス) id: fce6735151 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - 蒼葉碧さん» いつもニヤケながら拝見させていただいてます、応援してます〜！！ (2020年8月30日 7時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 相良さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますヽ(^0^)ノお気づきの通り、最初にこちらに投稿してそれを加筆修正したものをpixivの方に投稿しています´`* (2020年8月29日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - もしかしてpixivにも投稿されていますか！？大好きです！！！ (2020年8月29日 21時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2019年9月23日 10時
