20 モブとシナ先生 ページ21
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鉢屋三郎から逃げたその夜。
私は彼との出来事を必死に忘れようとしつつ、本気でどこの委員会に所属すべきなのか考え込んでいた。
いや、マジで本当にどこに入るべきなのだろうか。比較的人数が多いところは既に安定感があるし、だからといって少人数のところに私のようなモブが入ったところで安定するとは思えない。
……見学を終えて思ったことを言うならばどこも入りにくい。そもそも入りたくないからそう見えてしまったのかもしれないけど。だってあの既に完成された関係性の中に入るとかもう……ねえ。
『どうしよう…………』
布団の中でう〜ん、う〜んと唸り続けてとうとう朝になった。
一睡も出来なかった為熟睡はしなかったものの昼くらいまで布団の中でうとうとしてしまった。今日は休日なので何も問題はなかったけど、毎朝顔を合わせるシナ先生が心配して様子を見に来てくれた。その優しさにモブは泣いた。
『し、シナせんせ〜〜〜！！わだじっ、わだじどうじだらいいんでじょうがあああ〜〜〜！！！！！』
シナ｢あらあら……｣
みっともないけど泣かせてくれ。モブだって人間なのだ。
先生の前で泣いたのはあの入学した日以来だったから少し恥ずかしかった。
シナ｢Aちゃんはどの委員会もいいと思わなかった？｣
『……承諾したとはいえ心が拒否しているので』
シナ｢そう。うーん、何処がいいのかしらねぇ……｣
それから一刻半ほどシナ先生と議論を重ね、
シナ｢たいi｣
『すみませんそこだけは無理です』
ついに
シナ｢じゃあここにしましょうか｣
『はあ……』
シナ｢大丈夫よ。Aちゃんは強くなったわ。何かあっても乗り越えられるわ！｣
『(昔から何かある前提なんだもんなあ……)』
所属する委員会が決定してしまった。
その委員会には上級生が一人しかいないこと、その委員会は人手が多い方がいいということ、くのたま側にその知識を持つものが一人でもいれば今後大いに助かるだろう、というのが決め手だ。
次の委員会は二日後、私はそれまでにこれから酷く痛めつけられるであろう自分の胃を鍛えようと決心した。
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虎目石(プロフ) - とても面白いです。私もこんな素敵な作品が書けるようになりたいです。 (2022年8月9日 12時) (
レス) id: 4030c44317 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら - 忍たま！キャラの名前ちゃんとおぼえてないから見直そ…笑 (2020年9月3日 21時) (レス) id: fce6735151 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - 蒼葉碧さん» いつもニヤケながら拝見させていただいてます、応援してます〜！！ (2020年8月30日 7時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 相良さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますヽ(^0^)ノお気づきの通り、最初にこちらに投稿してそれを加筆修正したものをpixivの方に投稿しています´`* (2020年8月29日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - もしかしてpixivにも投稿されていますか！？大好きです！！！ (2020年8月29日 21時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2019年9月23日 10時
