10 モブと化粧 ページ11
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続いて作法委員会。
ここにはなるべく後に来たかった……いやむしろ来たくなかったけど効率を考えると来るしかなかった。来たくなかった理由は……その……委員長ですよ。
再び天井の板をそっとずらして下を覗き見る。
仙蔵｢こら喜八郎動くんじゃない｣
喜八郎｢そう言われましても〜｣
自己紹介は済んだのだろう。早速委員会活動が始まっていて、一年生に改めて活動内容を見せていると言ったところだろうか。
私が恐れるこの委員会の委員長、立花仙蔵が綾部喜八郎に化粧を施している。
私がなぜ仙蔵を恐れているか。これは憶測を含めた話なんだけど、入学してから一番気配を感じたのがこの人なのだ。私は避けてるからあちらから探しに来てるって言うことになるんだけど……自意識過剰じゃん？って感じなんだけど事実なんだよね。
こちらをやたら気にしているような気がして怖い。だからさっさと覗いて立ち去りたいことこの上ないんだ。ただちゃんと見学はする。
仙蔵｢……さあ、完成だ｣
｢｢｢おお……！｣｣｣
髪を上げていただけの綾部喜八郎はあっという間に可愛らしい町娘へと変身した。元の顔がいいだけあってめちゃくちゃ美人。
藤内｢さすがです立花先輩！化粧が必要になった時の予習もしておこうかなぁ……！｣
そう声を上げたのは左右にはねた前髪がチャーミングな浦風藤内。JK時は予習の鬼と呼んでいた。
仙蔵｢まあ私の手にかかればこんなものだ｣
喜八郎｢終わったなら穴掘り行っていいですかー？｣
仙蔵｢ダメに決まっている｣
兵太夫｢凄いや、女の人みたい｣
伝七｢綺麗だな……｣
完璧だ。そういって靡かせた髪も本人も、本当に綺麗で見とれてしまった。穴掘り小僧は相変わらずだ。そして委員長の腕にか、変身した彼にか。目を輝かせて感心している一年生が可愛らしい。二人とも女装似合いそうだ。
さて、とりあえず見たし気づかれないうちに移動しますか……
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綾部｢……行ったみたいですねぇ｣
仙蔵｢なんだ喜八郎、気づいていたのか｣
綾部｢ええ、何となくですけど。殺気を感じなかったので無視してました｣
仙蔵｢さすが私の後輩だ。誰かは分かっているのか？｣
綾部｢いえ、さすがにそこまでは｣
仙蔵｢そうか。……ふむ、あの噂は本当だったというわけだな｣
綾部｢……なんだか楽しそうですね｣
仙蔵｢ああ……そう見えたのならそうなのだろうな｣
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虎目石(プロフ) - とても面白いです。私もこんな素敵な作品が書けるようになりたいです。 (2022年8月9日 12時) (
レス) id: 4030c44317 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら - 忍たま！キャラの名前ちゃんとおぼえてないから見直そ…笑 (2020年9月3日 21時) (レス) id: fce6735151 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - 蒼葉碧さん» いつもニヤケながら拝見させていただいてます、応援してます〜！！ (2020年8月30日 7時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 相良さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますヽ(^0^)ノお気づきの通り、最初にこちらに投稿してそれを加筆修正したものをpixivの方に投稿しています´`* (2020年8月29日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - もしかしてpixivにも投稿されていますか！？大好きです！！！ (2020年8月29日 21時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2019年9月23日 10時
