【忍たま】山田家の長女 2

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『………つまり、なんだか知らないけど褒められて恥ずかしくなっちゃって顔を合わせずらかったと？』






兵助｢はい……｣









なんということだ









兵助｢……えっと…………ごめん｣









無言でいるから怒ったと思ったのだろうか









『……そんなことでよそよそしくされる身にもなってみてください』









怒るというより悲しいですよ









『……本気で嫌われたのかと思いました』









涙が零れないように天井を見上げる





気にしてたのが馬鹿みたい









兵助｢きら、……大切な初めての後輩を嫌うわけ、ないだろう｣





『……、』









"初めての後輩"

久しぶりに聞いた 魔法の言葉









兵助｢ごめん、そんな思いをさせてたとは露知らず……｣









目に見えて落ち込んでいる先輩がなんだか小さく見えた









『……先輩のばか』









優秀だけどどっか抜けてる

それが転んでこんなことになるとは









兵助｢そう、だな……後輩を泣かせるなんて馬鹿で最低だ……｣









軽く言ったつもりが

意外に重く捉えてしまったようで









『……泣いてませんし』









涙流れてないからセーフです、なんて言えば









兵助｢……泣きかけ？｣









様子を伺うような顔で言うもんだから









『……兄呼びます』









ちょっとふざけて









兵助｢ごめん俺が悪かった｣









勢いよくガバッと頭を下げるのがなんだかおかしくて






笑った拍子に溜まった涙が零れてしまった

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