80 ページ36
・
・
・
雷蔵「Aちゃんって、たまに思い切りがいい時あるよね」
兵助「それ。誰に対してでもいざと言う時バッサリいくというか」
『そうですかね?……まぁ、あの兄相手にはそうでもしないと自分の時間が無くなるだけなので』
「「……なるほど」」
普段寝る時は左右に人がいる事はないからなんだかくすぐったかったけど
誰かに挟まれるこの安心感に懐かしさを覚えた
兵助「──実はさ、俺もAと一緒に寝てみたかったんだ」
静寂を切り裂くように、打ち明けるように切り出した
『そうなんですか』
目線をやると 先輩は天井を見つめながら話していた
兵助「でも勘右衛門や三郎がああだし、利吉さんもいたから言い出すのもアレかなと思って」
雷蔵「ふふ、確かに。……僕も前から後輩の誰かと一緒に寝てみたいなぁと思ってたんだ」
『不破先輩もですか』
不破先輩は目を瞑りながら話していた
雷蔵「僕ら、二年生の頃まではたまにどこかの部屋にみんなで集まって寝たりしてたんだ。お泊まり会みたいにね」
『へぇ、楽しそうですね』
雷蔵「そりゃ楽しかったよ。1日で話し足りないことをずっと話してたり、終わらなかった宿題を一緒に片付けたこともあったなぁ」
兵助「そんなこともあったっけ」
雷蔵「みんなデカくなっちゃったからもう出来ないし、なら後輩とお喋りしながら夜更かししたいなあ、って」
お泊まり会、
三年で集まることはよくあるけれど7人もいるから出来ないなぁ、とちょっと残念に思った
『……私は』
いつか出来る日が来るかな
そう淡い願いを込めて
『私は、誰かと一緒に寝てみたいと思ったことはないですけど……今こうして先輩たちと一緒に話してるのは……とても、楽しいです……』
私の記憶はそこで途切れている
きっと寝落ちてしまったのだろう
「嬉しいこと言ってくれるなあ」
「ああ。…………おやすみ、A」
242人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三日月 - おはようございます!いつも楽しみにしてます!朝からすみませんm(._.)m実は私も25日から忍たま小説を書き始めました!もし良ければ見てくれたら幸いです!他の皆様も是非ご覧ください!「忍術学園5年い組には女性がいます」ですのでお願いします! (2019年8月27日 5時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - アクヤさん» こんにちは、コメントありがとうございます!自己満足と趣味の塊にそのように言って頂けて嬉しいです。頑張ります……!^ ^ (2019年8月19日 17時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - いつも「面白いな。」と思いながら読んでいます!これからも頑張ってください! (2019年8月19日 16時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
藤華 - そうですか、わかりました。 (2019年7月17日 5時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 藤華さん» こんにちは。他に書いている短編集ではリク募集をしているのですがこっちではしてないんです…申し訳ないです…! ´・ω・ (2019年7月16日 16時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蒼葉碧 | 作成日時:2019年6月11日 0時