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兄ことだから全速力とはいかなくても結構な速さで探し回ってそう
『どこに行ったか知りませんか?』
兵助「利吉さんに居そうな場所を知らないか?って聞かれたから、図書室とかに居るかもしれませんねって答えた」
伊助「それを聞くなり風のように去っていきました」
『風ね……』
人の速さじゃなきゃすれ違うわけないな、なんて
さて、今度は図書室か
『ありがとうございました。では、委員会お疲れ様です』
伊助「はあい」
兵助「ああ、前より被害少ないといいな」
『……そうですね』
さっき藤内の言葉に感じたむず痒さ
兄のアレを知っている人なら「早く会えるといいね」なんて言わないから違和感を感じたのか
2人に手を振って焰硝蔵を後にした
伊助「……久々知先輩、ぼく思ったんですけど」
兵助「……ああ、利吉さんに余計なこと話しちゃったかもな」
伊助「あとからA先輩に怒られちゃいますねぇ」
兵助「……そうだなぁ」
⋮
『失礼します』
図書室には恐らく当番であろう中在家先輩と不破先輩がいらっしゃった
『こんにちは中在家先輩、不破先輩』
長次「……もそ」
雷蔵「Aちゃん、こんにちは」
『あ、不破先輩。先日はありがとうございました』
雷蔵「ううん、役に立ててよかったよ」
微笑む不破先輩からはお花が飛んでるように見える
『──ところで……』
長次「……利吉さんなら先ほど出て行かれた」
『ですよね』
またすれ違い
一体どこに行けば会えるのやら
『どこに行ったか知りませんか?』
雷蔵「あー……僕が今日は天気もいいしお昼ねとかしてるのかもしれませんねって言っちゃったから…」
『校庭かぁ』
スタート地点に戻らなくちゃ
雷蔵「ごめんね、余計なこと言っちゃったかな」
『いえ、元々は校庭で寝ていたのであながち間違ってませんよ。……では失礼します』
長次「……すぐ見つかるといいな」
『ありがとうございます』
とりあえず図書室から1番近い校庭へ向かおう
雷蔵「……中在家先輩、ぼく本当に余計なこと言っちゃいましたかね」
長次「……大丈夫だろう。……恐らく」
雷蔵「だといいんですけど」
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三日月 - おはようございます!いつも楽しみにしてます!朝からすみませんm(._.)m実は私も25日から忍たま小説を書き始めました!もし良ければ見てくれたら幸いです!他の皆様も是非ご覧ください!「忍術学園5年い組には女性がいます」ですのでお願いします! (2019年8月27日 5時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - アクヤさん» こんにちは、コメントありがとうございます!自己満足と趣味の塊にそのように言って頂けて嬉しいです。頑張ります……!^ ^ (2019年8月19日 17時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - いつも「面白いな。」と思いながら読んでいます!これからも頑張ってください! (2019年8月19日 16時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
藤華 - そうですか、わかりました。 (2019年7月17日 5時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 藤華さん» こんにちは。他に書いている短編集ではリク募集をしているのですがこっちではしてないんです…申し訳ないです…! ´・ω・ (2019年7月16日 16時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼葉碧 | 作成日時:2019年6月11日 0時