【忍たま】山田家の長女 2

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『……というか成績トップってどこ情報なんですか。私はどこかの方と違って天才ではないので出来ないことの方が多いですよ』









チラッと鉢屋先輩を横目で見た









鉢屋｢……何、私が天才だって？やだなぁ照れる｣









誰も鉢屋先輩のことだなんて言ってないですけど。

なんて思ってみる

決して口には出さないけれど





でも実際鉢屋先輩はなんでも出来ちゃうって話だ

変視の術だって六年生が見破れないくらい上手なのだから

凄い人にかわりない









勘｢ゴホン。……さぁ気を取り直して、勘ちゃん先輩がなんでも教えてあげるよ！｣





『よろしくお願いします』





勘｢温度差。……じゃあまず基礎からおさらいね。隠し武器とは……｣









三郎｢隠し武器にも種類がある。投物、握り物、鎖物。投げて使うもの、握って使うもの、鎖状のものだな｣









勘｢例を挙げるなら寸鉄が握り物、鏢刀は手裏剣の一種だから投物、万力鎖が鎖物だね。それから……｣









三郎｢他には腕に固定して矢を飛ばす袖箭、毒を塗って使用する猫手など……｣









すごい





何がって





情報量、教え方、わかりやすさ、全て





授業でやったのはサラッとだったからすごい助かっま









『ありがとうございます。とても勉強になりました……！』






勘｢お役に立てたなら嬉しいな。……そうだ、俺お茶入れてくる！｣





『あ、お気になさらず……』





勘｢いいからいいから、Aちゃんは座ってて！｣









尾浜先輩は鼻歌なんて歌いながら部屋を出ていってしまった





本当に今日は機嫌がいいみたい

何かいいことでもあったのかな









三郎｢……勘右衛門がなんであんなに上機嫌なのか気になる、って顔してるな｣






『えっ』









そういえば鉢屋先輩と二人っきり









この人はなんでもお見通しなのか





変装する上で人間観察は欠かせないって聞いたけど

考えてることまで分かってしまうの？









三郎｢教えてやろうか？｣





『……よろしければ』





三郎｢実に単純なことだ。勘右衛門はな……｣





『……！』

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