【忍たま】山田家の長女 2

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数馬｢う〜ん｣





孫兵｢どう？｣





数馬｢喉も結構腫れてるし……熱もでてきたみたい｣





『ありゃから』









さすが保健委員、診断する手際がいい





孫兵｢ありゃ〜じゃないよ、なんで植え込みの下で寝たの！｣









ーﾍﾟｼｯ









『……すみません』









孫兵、たまにお母さんみたいなところがある










数馬｢簡単に治りそうにないから保健室行きかな｣





『保健室………ケホッ、』









保健委員に迷惑かけちゃうなぁ

もうかけてるか









数馬｢僕は伊作先輩呼んでくるから孫兵はAを保健室まで連れて行ってくれる？｣





孫兵｢わかった｣









⋮









孫兵｢A、大丈夫？｣





『うん、何とか……ケホッ』









片腕を孫兵に支えてもらい、もう片方の手で壁をつたって歩く





普段から鍛えてはいるのに

風邪をひくだけでこんなに辛くなるなんて





忍者の三病に"敵を侮る"ってあるけど病気の事も含んで覚えておこう









『は、……やっと、ついた……』





伊作｢Aちゃん、風邪って聞いたけど大丈夫……そうじゃないね｣









思いのほか時間がかかってしまい

善法寺先輩と同時に保健室に到着した









『ぜん、ぽうじせんぱい……おはよう、ございます……』









歩いただけでこの息切れ

恐るべし風邪









伊作｢おはよう。辛そうだね、早く横にならなきゃ｣





『はい……』









動いたことで体温が上がったのか

さっきよりふらついている気がする









伊作｢……数馬と伊賀崎はうつるといけないから、朝食食べに行きなさい｣





孫兵｢わかりました｣





数馬｢A、おばちゃんにお願いしてお粥作ってもらおうか…？｣





『ううん、食欲ないから大丈夫……孫兵、数馬、朝からごめんね』









……あ、間違えた









『……ありがとう』




｢どういたしまして！｣









2人は食堂の方へ向かっていった






伊作｢いい友達だね｣





『はい……わ、』





伊作｢おっと｣









力が上手く入らなくてバランスを崩した






すかさず善法寺先輩が支えてくれたから転ばなくて済んだ









伊作｢歩くのつらそうだね。……ちょっとごめんね｣





『……え、』





伊作｢このまま布団まで運ぶから大人しくしててね｣









善法寺先輩に抱えられている……

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