雷鳴轟く夢の中【我妻善逸】 (ページ3)

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『いやぁ、そういう事だったのね、急に現れて叫んでごめんね、炭治郎、善逸。』

炭治郎「いやいや、そんなことよりA、怪我は大丈夫なのか？無理して手伝ってもらわなくてもいいんだぞ？」

炭治郎達の今までの活躍を聞いたAは、彼らと共に亡くなってしまった人の埋葬をしていた。

『…いいのいいの、これくらい何とも！数少ない同期が頑張ってるんだから私も頑張らないと。』

そう彼女が言い終えた瞬間、

善逸「うわっ！！起きたァ！！」

伊之助が起き上がったのだ。

伊之助「勝負勝負ゥ！」

『ムキムキの体に女の子の顔が乗っかってる…。』

伊之助「あぁ？！お前誰だよ！！」

『お前じゃないです御巫Aです！！！』

善逸「(どういう状況これどういう状況？！)」

伊之助「みかんAだァ？！てかお前ら何してんだよ！！」

炭治郎「埋葬だよ。」

善逸「(駄目だここにいる人皆阿呆だ…。)」

常にフルスロットルな伊之助に、その勢いに負けじと張り合うA、冷静(?)に分析する善逸、冷静にずれたことを言う炭治郎。

下山中も伊之助と炭治郎のやり取りにため息をつくしかできない善逸

『へぶっ、』

疲弊が募りに募ったAは小さな石に躓いてしまった。

『(えええええこの状況で？ダサ、え、ダサい、足痛いしダサい起き上がれない何これ。)』

善逸「Aちゃんん？！大丈夫ねぇ大丈夫なの？！立てるぅ？立てる？！」

おいおいと泣きながら、鼻水を垂らしながらも素早く彼女の元に駆け寄り手を差し伸べる。

痛さに顔を顰め瞼をぎゅっと閉じた瞬間、彼らの周りには暖かい、陽だまりのような色で包まれていた。

『ありがとう、』

後に旅を共にするこの4人の出会いはここから始まったのだ。

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