第１１５話 ページ5
シ「はぁ〜…」
重い瞼が下がってくるのを堪えながら俺は道を歩く。
今日見た夢が頭から離れなくて…モヤモヤして…憂鬱な気分だ。
目覚めた時はただただ怖くて気になんなかったけど、今思うとすっごいカオスな夢だったってのもなんか腹立つ。すげぇ腹立つ。
A「機嫌悪そうだね…」
横にはいつも通りAが居てくれている。
シ「ん…お前がいなきゃ今頃暴れ出してたわ…」
A「想像したらゾッとした…」
相変わらずAは、サラサラしていて綺麗な肌と髪をしている…
俺はさりげなくAの手を繋ぐ。
戸惑うかな、赤くなりながらも嫌がるかな、とか予想していたけど、Aは少し驚きながらも仕方なさそうに手を繋ぎ返してくれた。
俺が寂しがっているのをちゃんとわかってくれているのだろうか。
優しい横顔に、俺はまた好意を抱いてしまった。
シ「…ありがとな、俺の隣に居てくれて」
ずっと隣に居てくれるかは、わからないけど__
今のうちに…ちゃんと言葉にしようと思った。
Aと一緒にいられるこの時間が…複雑だけれど、かけがえないんだ…
A「…こっちのセリフですけど」
ちょっと予想外の返事に、俺はクスッと笑う。
Aはなんだよ…と言う顔で俺を見てくる。
その表情にも何だかおかしくなって、また笑う。
Aもつられて少し笑っていた。やっぱりコイツの笑顔は可愛い。
二人で笑っていられる時間がどれだけ貴重なものか、俺はわかっていた。
ずっと隣に居るというAの言葉を信じられない俺は未熟者だが…そう思った方が、Aとの時間をより大切にできる気がする。
そういう意味では…良いのかな、なんて思う。
俺はAの笑顔をしっかり見つめた後、
繋がれたままの手を、もう一度握り返した。
___________________________________
学校
A「…はい。それでは、起立、礼、着席。これから話し合いを始めます。」
そうだ…高校生にとっての一大イベント、
「文化祭」が林間学校の前にあるのだ。
他校の生徒や知らない大人や子供がいっぱい来る中で…どうしたって人の視線を感じないわけがないし。
何てったって…トラブルの種の教師軍団もいるわけですから…
何も起きないわけはない気がすると…私は内心不安を抱えていた。
大丈夫かな…今からなんか腸が痛い…おうふ…
A「えと…クラスでの出し物で、何か案のある人は…」
男子「はいはい！メイド喫茶！」
女子「賛成！ちなみに男子は女装で♪」
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魚民のうずら(プロフ) - 甘党美咲@ウオタミさん» ｳｵｵｵｵ嬉しい限りです（泣）お気に入り登録もありがとうございます……！はい！ゆっくりですが頑張らせて頂きます！！ (2020年10月27日 21時) (
レス) id: ccae57f635 (このIDを非表示/違反報告)
甘党美咲@ウオタミ(プロフ) - 初コメ失礼致します！１からここまで全部読みました！めっちゃ面白くてカオス過ぎて笑い転げましたw更新頑張って下さい！ (2020年10月27日 20時) (レス) id: 211bf6e46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚民のうずら x他1人 | 作成日時：2020年5月21日 13時
