白銀の華【鬼滅の刃】 (ページ9)

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A「ねえ、こっちで合ってるの？」

吹雪「アッテイル！」

鎹鴉に『吹雪』という名前をつけて可愛がるA。
吹雪もAに懐いていて、今は任務中。

A「鬼なんかいないですよ？」

鬼が潜んでいると噂の街にやってきたはいいが､
肝心の鬼が見つからない。

A「疲れたなぁ、宿にでも行こうか」

そして、ふと思い出す。

A「珠世様と愈史郎殿！」

2人が暮らしているのはこの辺りだった。
鬼殺隊に入ると決めるまではAも一緒に暮らしていた。

A「せっかくだし会いに行こう」

貰ったばかりの日輪刀も見せたいし、話したいことが山ほどある。

今にも踊り出しそうな軽やかな足取りで駆け出した。

.

A「珠世様ー！愈史郎殿ー！
戻りましたー！！Aです！
……………お客さん？」

トントントンと扉を叩いた。
中から数人の声がする。

珠世「上がりなさい」

珠世の声が聞こえてきて、早く会いたいとうずうずしながら駆け込むと、

A「最終選別、生き残りました………よ」

「あ」

そこには、見覚えのある少年がいた。

A「あー！貴方、最終選別の時にいた……」

??「君こそ！」

珠世「知り合い？」

A「はい！最終選別の時に、助けてくださいました！」

額に痣がある、狐の面の少年。
その隣には少女が寝転がっている。

A「それ、鬼ですか……………?」

しゅっと眼光を鋭くしたA。
少年は慌てて少女を背に隠す。

??「違うんだ！禰豆子は人を食ったりしない。
間違いない！この2人も認めてくれたんだ！」

愈史郎「俺は認めちゃいn((珠世「愈史郎」…………すみません」

禰豆子と呼ばれた少女はそのくりくりした目でAをじいっと見つめている。

A「あ、お話の途中でしたよね、すみません遮ってしまって。続きどうぞ」

日輪刀を自慢するのは後にしよう。

??「では改めて、珠世さん。鬼になった人を元に戻す方法はありますか？」

珠世「人を鬼に戻す方法は、あります。」

シンと静まり返る中、珠世が口を開いた。

??「教えてくださっ」

愈史郎「寄ろうとするなァァ！」

身を乗り出した少年を投げ飛ばす愈史郎。
珠世が彼をギッと睨む。

珠世「愈史郎………」

愈史郎「投げたのです珠世様。殴ってません」

珠世「どちらもダメです」