【降谷零】私、その顔には弱いんです。【安室透】

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「これ、試着してみても良いですか？」



と、大量のドレスのドレスを見せられ、驚いている店員さん。
私達、絶対に迷惑な客だろうなあ……



「そのドレス、試着するごとに見せろよ？」

『……分かりました』

「ではお客様、此方へ」



次々とドレスを着せられていく。


駄目だ、思いの外疲れる…
それに毎回降谷さんに見せるなんて。
何故こんなことになっているんだ。



「……うーん、そうだなあ。
さっきの青いドレスが1番似合う。」

『ええ！？この白のドレス、めちゃくちゃ可愛いですよ！？』

「いーや、青だ」

『白です！！』

「青！！」



子供の様な喧嘩をする私達に困り果てている店員さん。
でも、絶対に白でしょ！！！



「青にしろよ、Aの白い肌と良く合っていたぞ？」

『ｳｯ………しょ、しょうがないですねえ、そんなに仰るのであれば、青にしといてあげましょう！』



こんな台詞1つにまんまとハメられる私は、本当に単純である。
この人はこの様な台詞を何度女性に吐いてきたのだろうか。
ほんと、女の扱いに慣れてるなあ……

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