─転生5─ ページ5
暗い。
真っ暗で何も見えない。
ここはどこ?私、どうなったの?
確か、聖女だ、大聖女とか馬鹿にされた気が…。
そこで、私の意識は覚醒した。
私の名前は、四ノ宮沙織。35歳の素敵girl。
路上で後輩を、通り魔らしき人から庇って刺されたんだった。
よし、覚えてる。大丈夫、まだ慌てる時間じゃないみたいね。
大体、いつも冷静な私がが慌てた事なんて、先輩を盗s…ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ…見ていたのがバレそうなになった時くらいよ。
周りを見回そうとして、気づく。目が開けられない。
まいったわと、頭をかこうとして…手が反応しない。それ以前にどこに頭があるの？
混乱する。
えっと、ちょっと待って。
時間が欲しい、落ち着くから。こういう時は素数を数えたらいいんだったっけ？
１，
２，
３，
ダァー！！！
ちがーう!そうじゃない。そもそも1は素数じゃない…はず。
いや、それもどうでもいいわ。
そんな馬鹿なこと言ってる場合じゃない。やばいんじゃない？
あれ？どうなってるの？
もしかして…もしかして、だけど、既に慌てないと駄目な時間なんじゃないかな？
私は焦って、どこか痛むところはないか確認する。
痛みはない。快適だわ。
寒さも暑さも感じない。実に居心地いい空間にいるみたい。
その事に少しだけ安心する。
次に手足を確認。指先どころか、手も足も反応はない…
どういう事？
刺されただけで、手や足がなくなるハズないし、どうなってるの？
そもそも、目が開かない。
何も見えない、真っ暗な空間にいる。
私の心に、かつて感じた事もないものすごい不安が押し寄せてきた。
これは…植物人間状態になった、とか？
意識だけはあるけど、神経が切断されて動けないとか？
いやいやいや、勘弁してほしい！
せっかく助かったと思ったら、植物人間とか。最悪、下半身不随の方がまだ幸運な気がする。
どちらも不幸なのは間違いないけど、意識だけある植物状態なんて、地獄じゃない…
私は、最悪の想像が頭をよぎり、慌てるのを通り越して絶望しかけた。
考えて見て欲しい。
人は、暗闇に閉じ込めるとあっという間に発狂するという。私の状態はまさにその状態であり、更には、自 殺も出来ない。
このまま狂うのみなど、絶望するなというのが不可能だ。
その時、
サワリッ
と、身体に触れる感触があった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 227人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「転生したらスライムだった件」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みずいろ - 最近見つけてめちゃくちゃ面白いって思ってたら更新停止してて絶望しました、また書いてくだされば嬉しいです (2022年6月19日 22時) (
レス) @page31 id: 845a2c3650 (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - 早く続きが見たいです! (2019年9月30日 18時) (レス) id: 7d8cdeb3bf (このIDを非表示/違反報告)
海底歩行 - 霧雪@誤字王女さん» ありがとうございます!!霧雪@誤字王女さんの小説読ませていただきました!!私もボカロ大好きなので、絡めたら最高ですね!! (2019年3月24日 22時) (レス) id: 06380a3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
霧雪@誤字王女(プロフ) - 夢主良いキャラしてんなぁwうちの子と絡ませたいw (2019年3月24日 21時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
海底歩行 - ありがとうございます! (2019年3月22日 2時) (レス) id: 06380a3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：海底歩行 | 作成日時：2019年3月21日 2時
