─転生20─ ページ21
(見えるようにしてやろう。)
ヴェルドラさん優しい…厳つい顔してるけど。
『(見えないの辛いですよね…。私もそうでしたし。)』
(最初から見えてたんじゃないのか？)
『(途中からです。とあるスキルをを覚えた成り行きで…)』
先輩を見つけるために頑張りましたとはいえず、曖昧な答え方をする。
(なら、そのスライムにも教えてやればいい。)
『(そうですね…見えないのは何かと不便ですし。)』
(ただし、条件がある。)
条件って、ヴェルドラさん何を考えてるのかな？
(どういう条件ですか？)
(簡単だ。見える様になったからといって、我に怯えるな。そして、また話をしに来い。それだけだ。どうだ？)
ふふっ、ヴェルドラさん、可愛い。
(紫色、変なことを考えてるな？)
『(い、いえ、なにも…。)』
(それだけでいいんですか？)
(うむ。実はな、300年前にここに封印されてな。それから、暇で暇でどうしようもなく退屈しておったのだ。どうだ？)
(そのくらいでいいなら、喜んでお願いします！)
(うむ。約束だぞ、守れよ！)
(大丈夫ですよ！こう見えて、信頼に値する男！ と前世では評判でした！)
『(先輩は信頼されてる事だけが取り柄でしたからね。)』
(おい、それは褒めてるのか？貶してるのか？)
『(褒めてるに決まってます！)』
先輩はきっと、自称とか言ってるだろうけど。
田村くんや、私の上司も、先輩のことを信頼していたのは確かだ。もちろん私も先輩を信頼している。
(良かろう。『魔力感知』というスキルがある。使えるか？)
(いや、使えないです。どういうスキルですか？)
(周囲の魔素を感知するスキルだ。大した事ないスキルで、周囲の魔素を認識するだけなので簡単に習得出来る。そこの紫色も持ってるはずだ。)
(ほほぅ。なんだか簡単そうですね！)
先輩…全然簡単じゃないです…。
めちゃくちゃ難しかったです。
(うむ。我など、呼吸するように出来て当然故に、意識する事もないな。)
(なるほど！で、それを習得すると、目が見えるようになるのです？)
(その通りだ。この世界には魔素に覆われている。薄い濃いの違いは在るがな。で、光や音は波の性質を持つのだが、知っているか？)
(ええ、光波や音波っすね。)
(詳しいな。異世界の知識か？ まあ、そうだ。
で、その波が魔素を撹乱する様を観測し、その様子から周囲を予測演算するのだ。簡単だろ？)
先輩、何言ってんだこいつって思ってるだろうな…。
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みずいろ - 最近見つけてめちゃくちゃ面白いって思ってたら更新停止してて絶望しました、また書いてくだされば嬉しいです (2022年6月19日 22時) (
レス) @page31 id: 845a2c3650 (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - 早く続きが見たいです! (2019年9月30日 18時) (レス) id: 7d8cdeb3bf (このIDを非表示/違反報告)
海底歩行 - 霧雪@誤字王女さん» ありがとうございます!!霧雪@誤字王女さんの小説読ませていただきました!!私もボカロ大好きなので、絡めたら最高ですね!! (2019年3月24日 22時) (レス) id: 06380a3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
霧雪@誤字王女(プロフ) - 夢主良いキャラしてんなぁwうちの子と絡ませたいw (2019年3月24日 21時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
海底歩行 - ありがとうございます! (2019年3月22日 2時) (レス) id: 06380a3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海底歩行 | 作成日時：2019年3月21日 2時
