目を奪われた ページ5
慎重に扉を開けたのが悪かったのか目の前にいる男は私に気づいていなかった
『アルバスか…？』
私の声に男は勢いよく振り返った
墨を垂らしたかのような黒髪が宙を舞う
闇の底を表したかのような黒い瞳に私は目を奪われた
そして思わず無意識に発動してしまった
"目を盗む"
瞳が赤くなったのを感じると同時に頭の中に男の記憶が流れてきた
後悔の記憶と初々しい恋心
『リリーか…』
そして、今も尚愛し続けている
赤毛に私と同じ緑色の瞳を持つ少女の美しい笑顔だった
男がユリの花を愛おしそうに見つめていた理由が分かった
「なぜその名前を？！」
『すまない…無意識に出てしまった』
能力を解いて改めて彼と目を合わせる
「…ｯ」
私を見て黙り込んでしまった彼はきっと瞳の色を見て動揺しているのだとすぐに分かった
『アルバスの使いで来たホグワーツ魔法魔術学校の関係者と言ったところか』
彼がアルバスでは無いことは盗むの件で分かった
「…左様
校長から貴様の学用品を揃えろとのことだ」
悲しみの色が浮かんだ瞳を隠すように言葉を綴った目の前の男
『先程は失礼した…
少し動揺してしまってな』
「いや…構わない
校長から貴様のことは聞いている
ただ、瞳については聞かせてもらう」
『承知した
さぁどうぞ中へ』
私の容姿と言動に驚かないあたりアルバスから色々聞いているのは察していたが
やはり目のことは聞かれるかと思いつつ男を屋敷へ招き入れた
ただ、わからないことがあった
彼女の名前を口に出した時心がチクリと痛んだ気がしたのは
彼の心に残り続けている彼女を少しだけ羨ましいと思ってしまったのは
一体なぜなのか
そんな考えは、扉の閉まる音と共に消えていった
ラッキーハリポタキャラ
ハーマイオニー・グレンジャー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
理音(プロフ) - 応援してます！！(*^^*) (2022年9月6日 0時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年4月1日 16時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
メカクシ団No.10 - もしかして、カゲプロとハリポタのクロスオーバーですか！？なんて、私得なのだ！楽しみにしてます！ (2020年10月22日 4時) (レス) id: 47ad467e33 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：林檎じゃむ | 作成日時：2020年10月12日 22時
