第三十四話 ページ36
【夢主side】
｢｢さっきはごめん／なさい！！｣｣
…見事にかぶった
｢じゃなくて！何であなたが謝るんですか？｣
加州さんが私に謝る理由なんてないはずだ。
あの手のことに分かっていたのにひっかかってしまったのは私の愚かさが原因だから。
「なんでって…。俺が聞きたいくらいだよ？なんであんたがあやまんの？」
加州さんが不思議なものでも見たかのようにいぶかしげに尋ねる。
｢あれ、加州さんが答えてくれることなんてないの分かって聞いたのは私ですから…。」
「それはそうだけど…。俺が答えなかったのが悪いんじゃん。あんたが負い目を感じる必要なんてないの。」
加州さんは一瞬申し訳なさそうな表情を浮かべたが、私を見てはっきりといった。
｢だって、俺はあんたにあのことを教えるためにここに来たんだから。｣
そっか…
納得はできなかったけど、彼のまっすぐな紅い瞳に気圧される。
その瞳は、自分が言ったことはすべて本当だって証明していた。
｢…といっても、納得してなさそー｣
加州さんが頬を膨らませる。
…待って。
｢…かわいい…｣
思わずこぼれた。
図星を突かれて少し動揺していたとはいえども…
男の人に可愛いはダメだろう。
…と思っても…
｢えッ…。俺のこと、かわいいって言った…？｣
驚きに充ち溢れた表情で、目をキラキラさせて私を見る加州さん。
それはなんだか嬉しそうで…
｢はい…。すみま――｣
｢なんであやまんのさ！？もっと言って！！｣
と、否定されるかと思えばめっちゃ肯定された。
そんな加州さんも…
｢かわいい…。ですけど、普通、男の人って可愛いって言ったら怒るんじゃないですか？｣
私の知る限りそうだ。
けど、彼は違った。
｢そんなことない。俺は嬉しいよ？って言うか、みんな嬉しいと思う。｣
｢へぇ…。そういうもんなんですか…｣
｢そうそう｣
新事実にびっくりしていると加州さんは満面の笑みで笑った。
なんだかこっちまで嬉しい。
｢あんたはさ、ずっとここにいるんでしょ？｣
急にトーンが下がった加州さんの声。
｢はい…。｣
懇願されるような視線。
だけど、私の声のトーンは加州さん以上に下がった。
だって、さ。
｢…もう、もとの世界に帰ることは、できないと思いますから。」
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愛羅♪(プロフ) - 夜桜 野風さん» コメントありがとうございます！私も同情する審神者はあまり好きじゃないです。正直にお答えいただきたいんですけど…。同情、しちゃってますかね？一度読者様に聞いてみたいことだったのでお答え頂けるととても嬉しいです！ (2018年3月18日 16時) (
レス) id: 79571655d4 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 野風 - 痛みは怪我してるその子しか味わえないのによくある審神者が「いたかったね」って言ってる同情パティーン正直嫌いなんですけど…これは大好きです!応援してます! (2018年3月18日 10時) (レス) id: b4813fd3d3 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 野風 - あ、これ好みです。(唐突)夢主さんヤバイですね…(色々と)他のと違って良いです!! (2018年3月18日 10時) (レス) id: b4813fd3d3 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅♪(プロフ) - 琴葵さん» ありがとうございます。一回訂正してみますね。更新頑張ります！ (2018年1月16日 14時) (レス) id: 79571655d4 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 更新お疲れ様です！審判者…あながち間違ってはおりませんが、刀剣乱舞の世界での主は審神者と書いてさにわ、と呼ばれております。一度訂正してはいかがでしょう。審判者ですと色々と意味が違ってきますので…ストーリー展開面白いと思います！更新頑張ってください。 (2018年1月16日 8時) (レス) id: 905678d174 (このIDを非表示/違反報告)
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