僕とあの子 歌苗と僕とそれからルー君 【クラシカロイド】

＊クラシカロイド’sミーティング４【リストside】 ページ8

「あのね、子猫ちゃんは毎日疲れているの。」

その言葉にウソはない。

こんな変人たちの相手をするなんて、本当に毎日が大変だろう。しかも、そのうち二人からは惚れられている。本人は気付いていないが。

子猫ちゃんは哀れなほどいろんなことをして頑張っている。大家をしながら高校に通い、休日だって休む暇がない。

だから、この子猫ちゃんの夏休みを使って、息抜きをしたらどうかと、今朝のニュースを見て思い立ったのだ。

鈍感な男たちに説明をすると、案外すんなりと納得した。こうなれば、あとは現実的な問題だけ。

「じゃあ、どこ行く？海とか行かない？」

さすがモーツァルト。いつもふざけていて、とっぴょうしのないことをいうモツが結構いいところを突いた。女の子が好きそうなところを突いてくる。この際はいつも文句を言うシューもほう、と感心したようにモツをみる。

「ここどう？」

チョッちゃんがある画面を表示して私たちに見せた。

「淡路島？」

どこだろう。知らないところ。

「そう。外こもりでちょっと覗いてみたんだけど、結構いいとこだった。それに、この日には花火大会があるんだって。」

その島の公式ホームページらしいところには花火大会が近日あると書かれていた。

「それに、この花火、海の上で打ち上げるから水面に花火が映る。」

「いいじゃない。ロマンチックで。きっと子猫ちゃんも喜ぶわ！」

みんなの顔にも賛成の色が見える。場所はここと日は花火大会がある周辺の日で決まり！

「で、どこにあるんです？その淡路島、という島は」

シューの質問を受けて、チョちゃんはまた調べ物を開始する。

「ここ。兵庫県。」

…淡路島は浜松から遠く離れたところにあった。

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行間を開けてみました！これでちょっとは読みやすくなったと思います。

まだまだこの会議は続きます。もうしばらくお付き合いください。

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