*僕にできること【ショパンside】 ページ40
前方から何かが走ってくる。
よけなきゃ。
そう思ったのだけど、相手の足があまりにも早すぎてぶつかってしまった。
ピンク色の髪がぶつかった拍子に波打つ。
「モツ…?」
大家さんにくれぐれも他人様に迷惑をかけないように言われている彼がこんなに旅館で勢いよく走ってくるなんて考えられない。
しかも、モツならばこういう時すぐに謝ってとても心配するだろうに、そんなそぶりなんてみじんもなく、僕の肩にしがみついてきた。
これはただならぬことなのはすぐに分かった。
耳を澄ませば、かすかにしゃくり声が聞こえた。
何があったの?
「とりあえず落ち着こうよ。僕の部屋に来て。」
僕はモツを自室まで引っ張って行った。
**********
「ごめん。僕、ほんとに取り乱していたねぇ」
のほほんと言い放つモツ。
彼は泣きやむといつものような能天気なモツに戻ったように見えた。
けど、全くそんな感じがしなくて、
「いいよ。何があったの?」
と聞いた。
「それがね…。」
長かったので、要点をまとめる。
彼はベトと大家さんが抱き合っているところを見てしまった。しかも、一回では飽き足らず、また抱き合ったところを。
「それはつらいね。」
僕はそのつらさを自分のことのように感じて、そっけなく返してしまう。
「ねえ、僕、やっぱり両想いだってお互いわかっちゃった二人にどんなことをしてあげたらいいと思う?」
そんなこと聞かれても…。
けれど、切なさをたたえた瞳で真剣に訴えてくる彼を見捨てることはできなくて。
彼にぴったりで、僕たちだからこそできることを僕は教えた。
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ヒメちゃん - モツはかわいいし、ベトはなんかツンデレ。なんかたまらないわ。クラシカロイド。(* ∀ *) (2018年9月23日 15時) (レス) id: 5f6a8c1781 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅♪(プロフ) - あんころもち(●´ ∞`●)さん» ありがとうございます!楽しみにしていてくださいね〜!ズバリお聞きします!誰推しですか? (2017年8月20日 20時) (レス) id: 79571655d4 (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち(●´ ∞`●) - うおおおお! なんていい子なんだモツはーーー!! ますますモツが好きになりました! 続編楽しみにしてます! (2017年8月20日 18時) (レス) id: 71908c4cef (このIDを非表示/違反報告)
愛羅♪(プロフ) - あんころもち(●´ ∞`●)さん» さあどうでしょう!これからも楽しみにしていただけたらとてもうれしいです! (2017年8月19日 21時) (レス) id: 79571655d4 (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち(●´ ∞`●) - これってベト落ちですか?? あっ ネタバレになるならいいです!おもしろいので毎日楽しみにしています! (2017年8月19日 17時) (レス) id: 71908c4cef (このIDを非表示/違反報告)
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