僕とあの子 歌苗と僕とそれからルー君 【クラシカロイド】

＊ねえ、僕はどうしたらいいの?【モツside】 ページ39

落ちが見えてきましたがもう少しお付き合いください!

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僕たちはご飯を食べた後、露天風呂に入ることにした。

ついに明日は花火大会だ。

僕とルー君は何も言わず景色を見る。

僕たちはお互いわかってるんだ。

この旅行が勝負だって。

所詮僕たちはこの世に生れてからずっと一緒にいて、助けあったりしてきたとしても、歌苗のことに関しては、お互い敵同士だ。

片思いはつらい。

けど、恋は僕達の本能だ。

だから、ちゃんと向き合っていかなきゃならない。

つらくて逃げ出したくっても、燃え上がった炎は本物だから。

消化するのは自分自身だ。

｢先に行ってるぞ。｣

｢うん。｣

僕はルー君に手を振りまた景色を眺める。

星が空に目いっぱい広がっている。

この星をまた見れる日が来るなんて思いもしなかった。

好いた女と二人で静かに見上げた星空はとてもきれいだった。

そんな思い、またできるのかな…。

体がほてってきたので、温泉から上がり、服を着替える。

もうルー君は上がって部屋に帰ったみたいだ。

荷物をまとめ、部屋に戻ろうとした時、僕は見てしまった。

ルー君と歌苗の体が密着し、お互いがほおを赤らめているところを

僕の瞳から無意識に一筋の涙がこぼれおちる。

目をそらせなかった。

見たくないのに、目をそらせない。

そしてルー君は―

僕は自分の足に鞭打って階段を駆け上がった。

ねえ、ルー君。

僕はどうしたらいいの?

階段の突き当たりで誰かとぶつかった。

｢モツ…?｣

あ、チョッちゃんか。

僕はそのままチョッちゃんにしがみついて泣いた。

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