俺のターン ページ45
目の前で、せっせとミカンを剥くゆうとの手
右肩が重いのは幽霊のせい
ではなくゆうとが顎を載せてくるせい
背中が温かいのは裏起毛のパジャマのおかげ
ではなくゆうとが抱きついてくるおかげ
でも、お腹が温かいのはこたつのおかげ
冬の定番はこたつにみかんに、後ろから抱きついてくるゆうと
まぁ、ゆうとの場合季節関係なくこんな調子だけれども
「はい、あーん」
いつの間に口元に剥かれたミカンがスタンバイしている
恥ずかしいとか思う間もなく反射的に口を開いたら、ミカンはスッと俺の目の前を通りすぎて視界の端でゆうとの口の中に入っていった
やられた、こんな単純な罠に今さら引っ掛かるなんて
見えてはいないが笑っているであろうゆうとを想像して、悔しさと一緒に恥ずかしさも込み上げてきた
そっちがその気なら自分で食べてやると残りのミカンに手を伸ばせば
「あー、待って待って」
後ろから焦った声が聞こえてくる
そんなに食べさせたいのかよと思いつつも大人しく待って、口を開いたら今度こそちゃんとミカンの味
「おいしい？」
耳元でそう聞かれたら、ちょっとくすぐったい
おいしいよと頷いたら
「よかった」
とな
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名無し84745号(プロフ) - 凛花さん» コメントありがとうございます。感想が聞けてすごく嬉しいです！ (2019年4月13日 12時) (
レス) id: 8ba8fca067 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - コメント失礼します！凄く素敵でした！ゆとやぶ大好きなので書いてくださり本当に有り難いです…！ (2019年4月12日 21時) (レス) id: d67589c485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し84745号 | 作成日時：2019年2月3日 23時
