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「もし仮に出会ったのが必然だったとしよう。そうしたら出会う前の俺らの人生も全部必然なわけだ。引いては周りの人達も必然な人生。さらに言うと生命が誕生したのも、地球ができたのも、宇宙ができたのも起こるべくして起こったことになる。じゃあ、誰が起こしたのかってなると、まぁとりあえず神様が起こしたってことになるわけだよ。この世の全ては神様が仕組んだのか? ゆうとに出会ったのも、ゆうとが告白してくれたのも、俺がゆうとのこと好きだなって思うのも、全部仕組まれてたことっていうことになる。そんなの、俺は嫌だよ。少なくとも俺は自分の意思でゆうとのこと好きになったから」
分かったようで分からないようなやぶくんの話
だけど、出会いが必然か偶然かとか壮大なことよりも、やぶくんが俺を好きでいてくれることが何よりも大切だということは分かった
やぶくんからの“好き”は中々レアだから話の本質がそこじゃないと思いつつも反応してしまう
心の中が歓喜の渦に包まれてるなうって感じだよ
「だから俺は偶然だと思うよ」
照れてるのか空を見たまんまぽつりと呟くやぶくん
かわいい
俺のことを考えてくれてるってだけでもう、広い宇宙に叫びたい
やぶくんが好きだよって
「ニヤニヤしてんなよ」
「だって、やぶくんが珍しく素直だから」
「元はと言えばゆうとが変なこと聞いてくるからだろ?」
「たまにはロマンチックな雰囲気もいいかなって思ったんだよ」
「ゆうとが出会いは必然か偶然かなんて言ったのは必然かもなー」
からかうように笑いながら残っていた洗濯物を持って部屋の中へと消えていった
偶然とか、必然とか、もうどうでもよくて
「やぶくん好きだよー!」
そう思ってる俺の気持ちは確かで、
「そんなに大きい声で言わなくても分かってる」
って顔を赤くする可愛いこの人も確かなこと
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名無し84745号(プロフ) - 凛花さん» コメントありがとうございます。感想が聞けてすごく嬉しいです! (2019年4月13日 12時) (レス) id: 8ba8fca067 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - コメント失礼します!凄く素敵でした!ゆとやぶ大好きなので書いてくださり本当に有り難いです…! (2019年4月12日 21時) (レス) id: d67589c485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し84745号 | 作成日時:2019年2月3日 23時