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そのまま一緒に隣のとなりの自分の家のドア鍵を開けて中へと入る

電気点けっぱなしだった


「玄関から上がるなよ」


上げてしまったら、きっとちょっとでは済まないので大の男二人じゃちょっと狭いけど玄関で勘弁してもらいたい

ゆうとは意外にも聞き分けが良いようで


「分かってる」


と後ろ手でドアを閉めた

ついさきほどとは違って簡単に手が離れ、その代わり腕を背中に回されゆうとの方へと引き寄せられる

そのまま短いキスをチュッ、チュッと2回


「二日分ね」


コツンと額をくっつけながら言うからたまらなくなって自分から3回目をするために唇を近づけ、目を閉じる

こんな近くにゆうとがいるんだから2回だけじゃあもったいない

さっきより長めに唇を重ねると冬直前の寒さで少し下がった体温がじわりと上昇

どちらからともなく離れ目を開けると、目の前にはイヒヒと笑うゆうと

いつまでキスをしただけでこんなに嬉しそうな顔をしてくれるのだろうか

時が経てばいつかは、

そういう日だってやってくる


そんなことを考えていることを悟られないように視界からゆうとの顔を外してちょうどいい高さにある肩に頭を載せる

すると、すかさずゆうとの手が回り、がっちりホールドされた


“ちょっとだけ”と自分で言ったもののどこまでを“ちょっと”とするのかなんて明確なラインがあるわけではない

ゆうとの方から帰るなんてことはきっと無いだろうから俺の方から区切りを付けなきゃならないことは分かっているけど

あとちょっとだけと欲深くなってしまう


あと15秒経ったら離れよう、と子どもじみたやり方だが自分なりに区切りをつけた

1、2、とカウントを始める

1秒間の長さはちょっと長めにとってしまう意思の弱さは見逃してほしい


5、6、順調に増えていく数字

会おうと思えばいつでも、明日も会えるのだからこんなに名残惜しくなることなんて無いはずなのに

やっぱりたった二日、されど二日


10、11、


「あ、そういえば」

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名無し84745号(プロフ) - 凛花さん» コメントありがとうございます。感想が聞けてすごく嬉しいです! (2019年4月13日 12時) (レス) id: 8ba8fca067 (このIDを非表示/違反報告)
凛花(プロフ) - コメント失礼します!凄く素敵でした!ゆとやぶ大好きなので書いてくださり本当に有り難いです…! (2019年4月12日 21時) (レス) id: d67589c485 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し84745号 | 作成日時:2019年2月3日 23時

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