［七侍］ニコニコ堕天使ちゃん［赤］ (ページ39)

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もう何ヶ月、何年経ったやろ

あれから色々あってのんちゃんは私を守るために最後まできちんと一緒にいてくれた。

『俺はしげよりずっとおるからな！ふん！』

と怒りながらやったけど。

でもなんだかんだ高校を卒業できてお互いホッと一安心した。

のんちゃんが卒業した事は全部天使さんの力で消えてしまって無かった事になるらしいけど。

『あー、人間の三年間って長過ぎ！でもまぁAちゃんと過ごせて楽しかったよ』

なんて最後までカッコイイこと言いやがって。最後の意地悪なのか、最後までしげの近況を教えてくれなかったのはムカつくとこでもあるけど。

あー、大学からはまた一人かぁ。

呑気に通う大学のパンフレットを眺めていると不意にインターホンが鳴った。

お兄ちゃんは明日来るって言ってたし、宅配便も何も注文してなかったはず。

…もしかして、と急いでドアを開けるとそこには変わらない愛しい姿が。

「しげ！」

重岡「A！久しぶり！」

「何年待たせんねん！」

重岡「え！そんなに経った！？上では感覚五ヶ月程やったけど！」

なんて会話も懐かしく感じてしげをその場で抱き締める。そして抱き締め返される。

重岡「A少し大人っぽくなったな。」

「そう？」

重岡「これからは一緒に暮らせるから、ゆっくりでも普通の人間みたいにキスしたりハグしたり…その先も進んでこ」

「…んふふ、うん！」

彼の言動全てが嬉しくて、心が今までにないくらいあったかい気持ちになる。

そして家に入った途端にしげの唇が降ってくる。

あの日以来のキスにまた胸が高鳴ってお互いが見つめ合う。

「もう、これからは我慢せんからね」

重岡「俺もせんから」

ニコニコ堕天使ちゃん:終わり

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