第2話 ページ3
「Hey!クリス、誰だい、その子は。」
そう、佐伯詩織が見たものは…幼児の身長ほどもある、青い、しかも言葉を喋るハリネズミだった。
「あぁ、ソニック。この子は日本からの留学生なんだ。暫くうちにホームステイすることになってね。」
「あの…その…これは、一体、どういう…」
混乱している佐伯詩織を余所に、クリスと呼ばれた少年は平然と言った。
「ソニックを知らないの?」
「クリス、そういう奴もいるって。あっそういえば自己紹介しないとな。」
「オレはソニック。ソニック・ザ・ヘッジホッグさ。まぁオレは別の世界から来たんでな。だから驚くのも無理はない。怪しい者じゃあないから、よろしく頼むぜ!」
爽やかな笑顔で握手をしようと手を差しのべるソニック。だが佐伯詩織はそれを尻目にいきなりソニックを持ち上げた。
「What!?ちょっ…いきなりなんだ…!」
「結構重い…」
「ちょっと、何してるの?!」
ようやくソニックは地に降ろされた。
「ふぅ、びっくりしたぜ…何なんだよ」
「良かった、実体はあるようね。私、疲れてるんじゃないかって心配してたわ。」
「失礼な」
空を仰ぎ、胸を撫で下ろす佐伯詩織にすかさず突っ込みを入れるソニック。ふと、何かを思いだし、ソニックは、「そういや、名前聞いてないな。お前、なんていうんだ?」
「私は、佐伯詩織。普通にAでいいわ。」
「僕は、クリストファー・ソーンダイク。クリスって呼んでね。」
「よろしくお願いします、クリスさん。」
「そんなに緊張しないでいいよ。ここにいるまでの間、僕たちは家族みたいなものだから。」
「じゃあ、お言葉に甘えて…よろしくね、クリス。」
こうして今度こそよろしくの握手が出来た。
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ブルー★アース(プロフ) - おもしろいです!続き希望 (2020年7月30日 3時) (レス) id: 45f118772d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リゲル | 作成日時:2018年9月23日 18時