君の背中【赤羽業】3 (ページ22)

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カルマの時間 2時間目ページ22

私達は先生の言葉に勇気づけられ、このミッションを成功させる気持ちで進んだ
…ここまで来たら後戻りはできない
やるしかない！

ライトアップが少しされている暗い道を歩いていると異様な気配に気づき身を潜める
そーっと顔を出し奥の方を見ると、どうみても殺る側の人間の顔をした男が立っていた

『ビシッ!!!!』

とガラスが割れる音がした

それに驚きつい声を漏らしてしまった
何せ…今相手は素手のみでガラスを割ったからだ

｢つまらぬ足音を聞く限り…手強いと思える者が1人も居らぬ精鋭部隊出身の教師もいるはずなのにぬ｣

低い声が轟く

｢どうやら…スモッグのガスでやられたようだぬ半ば相討ちと言ったところか出てこい｣

男は指をクイッと曲げて私たちを呼ぶ
それに呼応しそろーっと出る

ガラスを素手て割った…
でもそれより気になることがある
めちゃくちゃ怖くて言えないけど…その

｢ぬ、多くねおじさん？｣

言っちゃった！！
そうだった…！
カルマはこういうみんなが言えない空気の時バリバリ言っちゃうタイプだった！！

ケロッとした顔でそう男に言うカルマ
カルマがいてよかった…
男はそのまま言葉を続ける

｢ぬを付けるとサムライっぽい口調になると小耳に挟んだカッコよさそうだから試して見たぬ｣

…なるほど外国人か
勘違いするのも無理はない

｢間違っているならそれでもいいぬこの場で全員殺してからぬを取れば恥にもならぬ｣

ゴキゴキと指をならしさっき以上にただならぬ空気を出しながらこちらに近づく

｢素手…それがあなたの暗殺道具ですか｣

そう殺せんせーが聞くと

｢こう見えて需要があるぬ身体検査に引っかからぬ利点は大きい｣

｢近づきざま頚椎をひとひねりその気になれば頭蓋骨も握りつぶせるが｣

その言葉にぞぞっと身震いをした
そんな力を持った暗殺者が目の前にいる…

｢だが面白いぬ人殺しのための力を鍛えるほど暗殺以外もしたくなるすなわち闘い強い敵との殺し合いだ｣

烏間先生は闘える状況じゃない
現状でこの男に勝つためにはどうすれば…

｢だががっかりぬお目当てがこのザマでは試す気も失せた｣

そう言うと男は携帯を開きボスと仲間を呼んで皆殺しにするといい電話をかけようとした

そのときだった

『バキンッ！！！！！』

と割れるような音が男の近くで鳴り響いた