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「…ダメだ 普通に歩くふりをして精一杯だ」
烏間先生の弱々しい声が聞こえる
烏間先生は幸い意識は失っておらず、力が入らなくて倒れたみたいだ
冷静に考えて象をも気絶するガスを浴びて歩ける人間の方がおかしい
失礼だけど、烏間先生も化け物みたいだ…
ここはまだ3階
標的のいる10階まで長い道のりだ
…なのに烏間先生やビッチ先生、そして殺せんせーにも頼る言葉できない
短い間に沢山見てきた
経験と知識を重ねた大人は本当に凄い
そんな人達がまだこの先にも待ち構えていると考えると…
一気に自信が無くなっていった
「いやぁいよいよ夏休みって感じですね」
能天気に殺せんせーは私たちへ言った
それにみんなブチ切れて
「「何をお気楽な! 1人だけ絶対安全な形態のくせに!!」」
とブーブー言っていた
するとカルマもそれに乗っかり先生を寺坂くんにねじ込むとキラキラした顔で言った
相変わらずだなぁ…笑
「でも殺せんせー なんでこれが夏休み?」
「先生と生徒は馴れ合いではありません そして夏休みとは先生の保護が及ばないところで自立性を養う場でもあります」
夏休みにそんな意味があったのか
殺せんせーはいつも私たちを驚かせる
「大丈夫 普段の体育で学んだことをやればそうそう恐れる敵はいない 」
先生は真っ直ぐな視線で私たち一人一人を見回す
「君たちならクリア出来ます この暗殺夏休みを」
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作者名:みづき | 作成日時:2020年3月16日 15時