. ページ13
よく見たら、金魚やカブトムシ、よく分からない幼虫みたいなのから、挙句の果てには豚やワニまで...
「...ほんとに動物園だなこれ...」
「せやろー？動物園みたいにいろんな動物おるやろー？」
「うわっ！びっくりした！」
独り言のつもりで呟いてたのに、いつの間にか隣にいた安田さんにガッツリ聞かれてた。
「豚さんもワニさんも最近ペットとして飼う人も増えてきたからなー」
「そうなんですか？散歩とか...するんですか？」
「せやねー散歩する人はするみたいやねー。僕はせんけど。遊ばせるスペースあるしええかなーって」
そう言うと、慣れた手つきでゲージの中にいた豚を抱き上げて、「一緒来る？」と奥の方をクイッと指し示して、そのまま奥へ向かっていった。
「お、お店空にしていいんですか！？」
「あー大丈夫大丈夫。防犯カメラあるし、ゲージは持ち上げられないようになってるし。水槽もこない重いもの持ってく人おらんやろー」
そんな軽いノリでいいのか...？
とは思いつつ、そのままここに1人で店番してるのもどうかと思い、とりあえずついて行くことに。
ビニールハウスを抜けて、更にその奥の倉庫に入っていく安田さん。
「あのっ！ここ関係者以外立ち入り禁止なんじゃっ！」
「大丈夫大丈夫ー。そない頭固い人たちちゃうからー」
「いやそういう問題じゃ...！」
そんな会話をしているうちにもずんずん安田さんは進んでいってしまうから、仕方なくついて行く。
倉庫には、でっかい冷蔵庫とか昨日渋谷さんのお店で見たCDやレコードの山、あとは錦戸さんのところで見た雑貨品なんかも置かれていた。
その品物の山々を越えて、安田さんは進んでいく。
その倉庫の裏口のような場所に出ると、途端に開けた草むらが見えた。
「...おわっ！えー！すごっ！」
「やろー？ここなら動物たちも散歩なんかせんとのびのび遊べるやんなー思うてな」
しっかりと柵はしてあるものの、米農家かってくらい広大な芝生が倉庫の裏に広がっていた。
こんなに広い土地があれば、動物たちも何も気にすることなく遊べる。
よく見れば犬も猫も、豚もウサギも、いろんな種類の動物たちが柵の中に入っていることが分かる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 287人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
倉安LOVE - これからのすばるくんと主人公ちゃんのやりとりに注目していきたいね。 (2018年11月3日 0時) (
レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 倉安LOVEさん» 嫌いなのか……好きなのか……笑 (2018年11月2日 21時) (レス) id: ee8561c84e (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - すばるくんは未だに主人公ちゃんのことを嫌っているのかなぁ？これからどうなっていくんだろう？ (2018年11月2日 16時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - はい、楽しみに待っています。 (2018年10月30日 10時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 倉安LOVEさん» ありがとうございます！！！いやー主人公ちゃんどうするんでしょうね...笑 楽しみにしていてください！ (2018年10月29日 19時) (レス) id: ee8561c84e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆめ
| 作成日時：2018年10月14日 8時
