GUM ページ12
中に入っていたのは催涙ガスと睡眠薬を混ぜたもの
敵はバタバタと倒れていく
G「...トッポすげぇ...」
T「薬なら何でも作れるで...と言っても」
トッポは、敵の残骸を見回して言った
T「これ使うことになるとは思わへんかったけどな」
A「おい!なんやこれ!多すぎとちゃうか!」
倒れかけた敵に蹴りを入れつつ、エースとアーセナルも合流
咳き込み、目から涙がドバドバ出てるけど、無事っぽい
AC「ゴキブリ並に湧いてくるで」
AR「倒してもキリあらへん」
そう言ってる間にも、アーセナルは銃を撃つ手を止めない
JA「とりあえず先急ぐで、いけるか、トッポ」
T「みんな、離れや」
トッポが最後尾につき、薬剤をボンボン撒いていく
徐々に追いかけてくる敵は少なくなり、最後には誰もいなくなった
小休憩
T「はぁぁぁ...なんやこれ...」
AR「50人はいたとちゃうか」
T「厳重すぎるわ...」
ここまで壮大なお出迎えとは...
JA「俺らがここに来ること、完璧に予測しとったなぁ」
ジャッキーが頬を搔く
と、俺は周りを見渡す
G「ジョニーは?」
AC「...おらん...?」
G「ジョニー!!」
JO「ここや、ここ」
茂みからジョニーが出てきた
G「ジョニー!お前その傷...」
腕が血だらけだった
JO「ヘマした...囲まれてん」
元々、いつもは戦闘には参加しないジョニー
情報収集やハニートラップ対策が主なのに
今回ばかりは行くと言って聞かなかった
JA「こい、ジョニー」
ジャッキーがジョニーの傍に駆け寄り、自分のネクタイを割いて、巻き付ける
JA「お前ガムと一緒にいろ、安全な場所見つけるまでな」
JO「堪忍やで...」
今にも泣きそうなジョニーと共に、先へ急ぐ
JA「...おらんな、敵」
T「最初だけやったな、なんだったんやろ」
最初の一本道を抜けた後、全く敵は出てこない
AC「逆に気持ち悪いな」
AR「ええやん、平和に行こうや」
JA「お前、一番平和ちゃうやろ」
なんて軽口を叩く余裕も出始めた頃
JA「...ここやな」
俺たちの目の前に現れたのは、あの頃と何も変わっていない子どもの家だった
44人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆめ | 作成日時:2017年3月5日 0時